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靖国問題 (ちくま新書)
 
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靖国問題 (ちくま新書) [新書]

高橋 哲哉
5つ星のうち 2.6  レビューをすべて見る (97件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

二十一世紀の今も、なお「問題」であり続ける「靖国」。「A級戦犯合祀」「政教分離」「首相参拝」などの諸点については、いまも多くの意見が対立し、その議論は、多くの激しい「思い」を引き起こす。だが、その「思い」に共感するだけでは、あるいは「政治的決着」を図るだけでは、なんの解決にもならないだろう。本書では、靖国を具体的な歴史の場に置き直しながら、それが「国家」の装置としてどのような機能と役割を担ってきたのかを明らかにし、犀利な哲学的論理で解決の地平を示す。決定的論考。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

高橋 哲哉
1956年福島県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。二十世紀西欧哲学を研究し、哲学者として政治・社会・歴史の諸問題を論究。明晰な論理と批判的思考には定評がある。NPO「前夜」共同代表として、雑誌『前夜』を創刊(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 238ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2005/04)
  • ISBN-10: 4480062327
  • ISBN-13: 978-4480062321
  • 発売日: 2005/04
  • 商品の寸法: 17.5 x 11 x 1.5 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.6  レビューをすべて見る (97件のカスタマーレビュー)
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12 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0 大した本ではない。検討の基礎にすることも困難な書, 2011/8/22
By 
レビュー対象商品: 靖国問題 (ちくま新書) (新書)
 書店にあった『靖国を基本から考える』というようなキャッチフレーズに惹かれて買ったが、
がっかりもいいところだった。 ただ、悲しめばいいのだ、という最初あたりの主張から、
もういただけないと思った。

 どこの国も、自らの国のために戦った戦士の霊を国として慰めているし、日本の首相たち
でさえ、外国で戦士に祈りをささげているのだ。著者の主張によれば、日本の戦士だけは別
ということになるのだろう。

 現実を見つめず、八方美人の意見を言っただけの書という感じしか受けない。
とても客観的に考えるための基本書とはなりえないものと判断する。

 これとは対照的に、上坂冬子氏の『戦争を知らない人のための靖国問題』は、それこそ
問題と正面から向き合っていて好感が持てる。

当時、心底『神国日本』を信じていた事実からも目をそらさず、なお、靖国問題への
不当な中国の介入、日本人政治家の不勉強を訴えている。

さらに、国際法上も中国・韓国から文句を言われる筋合いのないこともまで、平和条約の
条文上の論拠を上げて明快に説明している。

基本書となるべき本は、むしろこちらのように思う。

 本書と、上坂氏の姿勢の違いはあまりに鮮明だ。本書と上坂氏の書の両方を読み比べて

この問題を考えてみよう。

 
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69 人中、44人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 知識整理には良い。, 2006/4/22
By 
哲学する河童 - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: 靖国問題 (ちくま新書) (新書)
何かに対して自分の意見を持つには、ある程度の知識が必要になると思う。何も知らないのに考えを述べても、説得力を持たないからだ。いつもそう思ってる。だからどんな分野でも、たとえ興味がそんなに無かったとしても、できる限りしっかりしとした意見を持つために、新書・文庫程度の本を一冊は読むようにしている。この本もその一つ。

例えば、公職についてる人の靖国参拝に賛成か反対か。何が問題になっているかもよくわからないで、ちゃんとした答えが出せるのだろうか。そんなスカスカの意見で誰が納得するのか。

とりあえずこの本を読めば、何がどう問題になっているのかぐらいは理解することができると思う。著者は首相の公式参拝等には断固反対の立場だけど、必ずしも著者の意見が正しいとは限らないとは思う。(自分はこの本を読んでダメだなあとは思った)

ただ、賛成する人も反対する人も、著者の意見を一方的に信用してしまわないようにすれば、知識を得るという意味でこの本を読むだけでも、非常に役立つと思う。
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178 人中、111人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 「靖国問題」の現在, 2005/4/28
レビュー対象商品: 靖国問題 (ちくま新書) (新書)
とかく迷走しがちな「靖国問題」であるが、その理由は、きわめて複雑な論点の絡み合いを整理しないままに議論しようとするからである。そこで過度に単純化された主張や没論理な感情論が幅を利かせだすと、これはもうどうにも手のつけようがなくなってしまう。

著者は、こうした「靖国問題」を、感情・歴史認識・宗教・文化と個々に章を設けて分析する。その分析の手際は鮮やかというほかない。葦津珍彦・江藤淳・菱木政晴・ジョージ=モッセ・子安宣邦といった重要な論者の議論にも広く目を配り、追悼と顕彰との関係やA級戦犯合祀・「神社非宗教」論・伝統と靖国との関係など、その錯綜を丁寧に解きほぐしている。国立追悼施設の問題も含め、現時点における「靖国問題」の一つの到達点として、この問題に関心を持つすべての人―外国人・「靖国派」の人々も含め―が参照するに値する一冊である。

靖国神社遊就館の売店にも置けばいいと思うのだが…高橋哲哉の本なんか置かないだろうなきっと(笑)。

ただ、気になるのは、「戦争責任論」が「満州事変」以前の戦争を見落としがちであることを指摘しながら、そこでの“遡及”が日清戦争や「台湾征討」止まりな点である。靖国問題の原点は戊辰戦争や西南戦争に代表される内戦期であり、そうした東京招魂社時代の分析は欠かせないはずなのであるが、この時期の諸問題が江藤淳へのツッコミとしてしか使われていない。この点に関しては、個人的に「読み手に残された課題」として読んでおきたい。

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