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46 人中、44人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
平常心では読めない,
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レビュー対象商品: 靖国への帰還 (単行本)
当初の舞台は昭和20年5月の厚木基地方面上空。
本土に焼夷弾を撒き散らすB29を迎え撃つべく、死闘を展開する日本航空隊。 凄まじい場面の連続で、手に汗握るばかりだが、間もなく舞台は平成19年の現代に移行する。 物語は靖国神社の存在意義について、非常に多方面の角度から検証する。 それは、太平洋戦争の戦時、平時である現在、兵士の家族や恋人、そして戦死した英霊の立場からと、 これでもかという程、多くの角度からスポットを当て、靖国を通して太平洋戦争を見つめる。 物語中では、タイムスリップという、非現実的な現象も起きている。 この事には当初は違和感も感じるが、物語の凄まじさの前には、霞んでしまう。 それにしても、兵士と恋人の関係から見た靖国はやりきれない。 その切なさに引き込まれて、一気に読み進んだ。 靖国を通して、太平洋戦争そのものを問う、重いテーマの本書。 とても平常心では読めない。
71 人中、65人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
小説仕立ての「靖国原論」。とてもスピリチュアル。,
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レビュー対象商品: 靖国への帰還 (単行本)
B29と交戦、被弾して厚木へ帰還した夜間戦闘機「月光」。
負傷し、意識を失っていた搭乗員が目覚めた時、そこは見知ったはずの基地ではなかった。 戦争中の日本から、いきなり現代の日本へへタイムスリップした若者が見たものは‥。 いつまでも「靖国」で右往左往する日本に、著者は祀られている者の口を借りて、 〈恐らくは〉著者の思いであろう意見を吐露している。 現在のさまざまな状況を鑑み、「そんな単純なものじゃ、ないんですよ」と言葉を挟ませたり、 論争させたりしているが、著者は、「祈り」とは単純であたりまえ、宗教以前にまず祈る心がある、 と喝破する。 死者の前で真摯たれ、が日本の習慣だと言う。 「覚悟」と「責任感」のない、今の世の中に、怒りを通り越して、絶望しているかのような 内田康夫がいるのだと思った。 誰しも死にたくはない。 だからこそ、国を守るために死んだ人たちを祀り、その死によって自分たちが生かされている ことに、感謝するのだ。 靖国は、人を祀ることによってその行為を顕彰しているのだと、思う。 本書を読んで、すなおにそんな気になれた。 他国の思惑ばかり気にしている政治家の皆さんに、是非読んでいただきたい。 戦死者に、国として敬意を表さないのは日本だけなのだから‥。
35 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
いつまで戦後は続くのか?,
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レビュー対象商品: 靖国への帰還 (単行本)
この小説は、世に出ている靖国は是か非か?という類の内容で
はなく、様々な立場の登場人物の思想や考えを盛り込んだ上で、 『もっと大事なことを、みんな忘れてませんか?』 ということを現代の日本人に問いかけている。 靖国問題に対する一般的なジレンマを踏まえながらも、 『靖国神社という場所』に対して、昔この場所を心の拠り 所にしていた我々の先祖の想いや願いは、宗教や政治の問 題とは別次元の、日本人の精神文化の象徴ではないか、と いうことを著者は言いたかったのだと思う。 先の大戦で日本は一度リセットされ、その結果、目まぐるしい発展 を遂げた。しかし、消してはいけない大切なものまでリセットして しまった。断絶し、失ってしまった日本の精神文化を、今後私たち 一人一人が学んでいくことで初めて、『もはや戦後ではない』と 言えるのではないだろうか。
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