内容(「BOOK」データベースより)
カンディンスキーとシェーンベルクの奇跡的な出会いが生んだ、芸術理論文献の白眉。第一巻のみで消えた幻の年刊誌『青騎士』、1912年の初版豪華本を完全に復元。図版155枚(カラー6葉)、折込み楽譜2葉4頁。
出版社からのコメント
1912年に年刊誌として刊行され、第一巻のみで消えた幻の書。
20世紀芸術のもっとも重要な綱領的書物とされ、つとに「芸術の新約聖書」と
も称されてきた。
カンディンスキーとマルクは、1911年から12年にかけて、停滞した「新芸術家
協会」から独立して「青騎士」展を催した。二人にとってこれは、「芸術の多様
性を基盤とし」現代芸術の運動の中心となるものであった。そしてこの時期、
シェーンベルクとのまさに奇跡的な出会いが大きな契機となって、本書が成立す
ることとなる。
絵画のみならず音楽、演劇を含めた総合芸術の新たな理念のもと、収められた
論考は一五本。巻頭にはマルクの三本の絵画芸術論がおかれ、シェーンベルク
の音楽論などをはさんで、カンディンスキーの論考と特異な演劇テクストが巻末
を占めている。
特筆すべきは論考を飾る数数の図版だ。ルソーやマティス、ピカソらの近代絵
画と並んで、奉納画や子供の絵、アフリカや東洋の民族・民衆芸術にまで及ぶ。
それぞれが比較対照され干渉しあうことで、既成の芸術観を超えるイメージが現
出している。図版は本書に不可欠な構成要素なのであり、付録のシェーンベルク
自筆楽譜と相まって、まさに本書そのものが総合芸術の一表現となっている。
製作に当たっては見出しレイアウトから図版の大きさ・位置に至るまで、初版
豪華版の復元に努めた。カラー6葉、図版155枚、折込楽譜2葉。