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青色本 (ちくま学芸文庫)
 
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青色本 (ちくま学芸文庫) [文庫]

ルートウィヒ・ウィトゲンシュタイン , 野矢 茂樹 , 大森 荘蔵
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「語の意味とは何か」―本書はこの端的な問いかけから始まる。ウィトゲンシュタインは、前期著作『論理哲学論考』の後、その根底においた言語観をみずから問い直す転回点を迎える。青い表紙で綴じられていたために『青色本』と名付けられたこの講義録は、その過渡期のドラスティックな思想転回が凝縮した哲学的格闘の記録であり、後期著作『哲学探究』への序章としても読むことのできる極めて重要な著作である。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ウィトゲンシュタイン,ルートウィヒ
1889‐1951年。ウィーンのユダヤ系富豪の家に生まれる。航空工学や数学を学んだ後、フレーゲやラッセルの影響を受けて論理学などを学ぶ。『論理哲学論考』の完成によって哲学問題をすべて解決させたと考え、その後、小学校教師や修道院庭師の職に就いていたが、自己の言語理論への批判的検討を通して新たな転回を遂げ、哲学者としてケンブリッジ大学に復帰した。後年の思想は『哲学探究』へと結実する

大森 荘蔵
1921年、岡山生まれ。東京大学名誉教授。1997年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 212ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2010/11/12)
  • ISBN-10: 4480093265
  • ISBN-13: 978-4480093264
  • 発売日: 2010/11/12
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.8 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 ウィトゲンシュタインの「治癒としての哲学」, 2011/2/10
By 
Gori "the 11" (東京都) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: 青色本 (ちくま学芸文庫) (文庫)
『青色本』は、冒頭いきなりこう問いかけてくる。
「語の意味とはなにか」そして「語の意味」とは「語の意味の説明」とは何かと考えることだとする。

「語の意味の説明」には「言葉による定義」と「指ざしによる直示」があり、直示は確からしいが
世界は直示できないものだらけである。
で、「言葉による定義」を試みる。
それでは「鉛筆」はどう定義されるのか。

著者であるウィトゲンシュタインは、常に「治癒としての哲学」を考えていたという。
正確に物事を考えていくことは確かに抱える悩みの解決につながるかもしれない。

巻末にウィトゲンシュタインの研究家である哲学者の野矢茂樹氏による
『青色本』の使い方という解説がついており、これがまたわかりやすい。
分かりにくいと言われるウィトゲンシュタインが身近になる。
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3 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 大森荘蔵せんせいの若き日のエピソード, 2011/10/19
レビュー対象商品: 青色本 (ちくま学芸文庫) (文庫)
ウィトゲンシュタインの講義録ですが、生前「論考」以外出版された著書がなかったので、秘密結社みたいな哲学サークルのなかで著書と同レベルに扱われていたものです。
若き日の大森せんせいが留学先でこっそりコピーして日本(東大)に持ち帰って、読書会を開いていたという噂がありました。
英米系現代哲学の第2世代の研究者が参加していたということです。
大修館の全集にも入っていますが、やっぱり、大森せんせいの(新?)訳で読みたいですね。
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31 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 章立てが全く無い!(- -;), 2011/3/8
レビュー対象商品: 青色本 (ちくま学芸文庫) (文庫)
 以前、ある会でウィトゲンシュタインがテーマになった際、『論理哲学論考』を英訳で(途中まで)読んでみたことがあるが、式や記号を説明無しで使っている箇所が少なからずあり、閉口した。『論考』以外のウィトゲンシュタイン自身の著作がやっと文庫化してくれ、しかも翻訳がかの大森荘蔵!ちょっと期待して読み始めた。

 まず、一応パラグラフはあるものの、章立てが一切なく、延々とパラグラフが隙間なく続いているのにビックリ。通勤電車内で読んでいたのだが、内容的にもどこで途切れているのか分かりづらく、降車までに何処まで読み進むべきか判断に迷うことしばし。

 『論考』とは違い、記号や式はごく基礎的な算術記号以外は使われず、哲学や論理学の背景知識も殆んど前提としていない。何より固有名詞が出てこないのがありがたい。日常用語で書かれた哲学思考の記録である。

 にもかかわらず、その論旨を追っていくのは非常に困難であった。まさに「悪戦苦闘のドッキュメント」って感じで、論点整理などなされることはなく、ウィトゲンシュタイン自身の頭に浮かんできたと思しき、様々な言語に関する疑問や逆説が生のままで、次から次へと悪く言えば「ダラダラと垂れ流される」。勿論提示される疑問点に解決案が示されることも少ない。

 元来が、学生に筆記させて配布した講義ノートが本人の死後、出版されたものであるから、著作としてのまとまりを欠くのは仕方ないにせよ、この講義ノートを読まされる学生の方も途方にくれたのではないだろうか。にもかかわらず、ウィトゲンシュタインがかくも神格化されたのは決してその哲学の内容ゆえにではなく、彼の講義スタイルや生き方がカリスマ的であったからではないだろうか、と思った。
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