河原和音さんの新作は、部活もの。
つばさ(ちょっと地味)が入った高校の吹奏楽部は全国レベルで、初心者の彼女にとってはあらゆる意味でハード。でもクラスメイトで野球部の山田くんに励まされたりしながら、亀の歩みで音が出るようになっていき(まだ、全国レベルからはすごく遠い)……。
つばさと山田くんがこれからどんなふうに部活とかかわり、恋を温めていくのか、とても楽しみです。
高校生だった頃から遠くまできてしまった私には、ちょっと懐かしい。
今の高校生とどれくらい近く、どれくらい遠いかはわからない。けれどこれはこういうものと捉えればいい訳で、そんなに問題ないと思います。
別マという雑誌の性質上、入学してくる人もいれば、ここを卒業していく人もいる。
そんななかで、常にその時代の「別マ読者の少女」のために河原さんは物語を描き続けている作家さんだと私は思います。
前作と似ているとおっしゃる方もいますが、自己の模倣とか作話力の枯渇ではなく、これは永遠のスタンダードでは?
卒業していくべき読者さんというのもいるでしょうが、上質のスタンダードは何作あってもいいと思います。
もし河原さんを初めて読まれるなら、過去作ではなく、ここから入ることをオススメします。