さても、この読後感はなんであろう。
あまりにもせつなく、あまずっぱく、苦しく痛い…そして、かくも懐かしく。
『生きていくことに対する激しい意思―存在の頼りなさに敏感な少年たちは、それだけに生きることに鋭敏だ。』
楓の「寝息」に静かに耳を澄ましている少年たちの思い。まなざし。
夏の細いがまぶしすぎる木漏れ日の中、アキラからこぼれでる言葉。
オリオン座を教えてくれた楓を優しいと思う…その感覚。
ご先祖の存在。
(まだまだある)
そうか、優しさに満ち溢れた物語。生半可な優しさではない。
『生の緊張と輝き』の中にある。
手を触れたら、触れた手にしっかり握り返された実感が伴う。
確かなもの。
自らの思い出や未来にも こんな懐かしさを見つけられるだろうか。
見つけられたら幸せだ。あるようでなかなかない。
どうぞ!是非是非☆お読みになられることをお勧めします!