序盤は努力と挫折を繰り返した幼少時代です。
スパルタ水泳教室。高校中退。ボクシング挫折。KO勝ちのデビュー戦。KO敗けの小比類巻戦。一流選手達との邂逅。全日本キック王座獲得。
中盤では、更なる飛躍を求めたフリー宣言からK-1王者に輝くまでの心の叫びが記されております。
今でこそキック界にはフリーの選手・フリーのジムが沢山ありますが、魔裟斗がフリーになった当時(=K-1 WORLD MAXが始動する直前)はフリーになる事はそのまま業界全体に弓を引くような行為でした。
干されて練習場所すらままならない日々から日本人初のK-1王者に輝いた時の達成感は努力と不屈の賜物です。
世間の注目をヘビー級から中量級へ向けさせた事と、連盟・協会所属ジムよりもフリーのジムが増えてきている現状は、魔裟斗が格闘技界全体にもたらした大きな革命です。
終盤では、矢沢心さんとの出会いから結婚を経て現在に至るまで、どれだけ心の支えになってくれたか描かれておりおり、奥さんに対する感謝の念が窺えます。
常に強気でビッグマウスだった格闘家『魔裟斗』に隠れた、等身大の青年『小林雅人』の苦悩の日々や周囲で支えてくれた人々とのエピソード等満載です。