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青春ピカソ (新潮文庫)
 
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青春ピカソ (新潮文庫) [文庫]

岡本 太郎
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

二十世紀の巨匠・ピカソに、日本を代表する天才・岡本太郎が挑む!フランス留学時におけるピカソ絵画との衝撃的な出会いを冒頭に、スペイン時代から青の時代、キュービスム、そして「ゲルニカ」に到る、作品的変遷を辿りながら、その芸術の本質に迫る。さらに南仏ヴァロリスのアトリエを訪ね、ピカソ本人と創作について語り合う。熱い愛を込めてピカソを超える、戦う芸術論。

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形式:文庫
書名からピカソの青春の苦労話を想像するとすれば、肩透かしを食らう。もちろん青春の苦悩への言及はあるが、それに留まらず、岡本の考えるピカソの魅力の本質をこれでもかと言う程抉り出している。そして岡本のピカソ論が、抽象芸術やキュビスムに対する入門書にもなっている点が本書を更に魅力的にしている。僕は芸術を学んだことは皆無に等しく、ピカソのような抽象的な絵に惹かれつつもほとんど理解出来ないでいたが、本書を読んで先が見えてきた気がしている。そういう芸術の魅力を理解出来た気になっている。初版は昭和28年なのに、読みやすくもあり、ほんとうに「読んでよかった」と思える本だった。
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形式:文庫
「私がセザンヌとピカソの前で泣いたのは、それらの作品が私の生活と肉体に端的に浸み入って来たからである。

 私は観賞者として感激したのではない。

 創る者として、揺り動かして来る強い時代的共感に打たれたのであった。

 言い換えれば、作品の完成された美に打たれたのではない。

 創作者の動的な世界観に、私の意志が強烈にゆさぶられたのだ。

 これらがあたかも自分自身の魂の所産のように感じられたからだ。」  
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17 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
岡本太郎の目と心を通してピカソのなんたるかを私なりにつかむことができた。ピカソへの挑戦的な賞賛と若き芸術家への鼓舞に満ちたこの書において、ピカソの自身を次々に乗り越えてきた革新の精神に心を動かされるよりも、太郎氏の肉体的な精神、生々しい奔放な思考・筆致に強く心動かされた。解説者が論じているように、この書は『青春ピカソ』であると同時に『青春タロー』であるということ。ピカソと題されていながらも、太郎氏の精神がページを繰る私の手よりも熱くページの中で波打っているように感じた。芸術家の完成を追うのではなくその過程、未熟さを探求すべきだという件にははっとする人が多いのではないかと思う。
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