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主人公の心理の動きを内面的・観念的に描写していく漱石に比べると、似たようなテーマを扱っても鴎外は、主人公をどこか突き放すように客体化していて、淡々と表現するのが得意なようです。
この作品も、成長期に特有の心の不安定さは描いているものの、小泉青年にその現実から離れたい、というようなエネルギーはあまり感じられません。とどのつまり現状を肯定してしまうところが、鴎外の良さでもあり限界でもあるのでしょう。古典としていつかは読みたい本。
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