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青列車の秘密 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
 
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青列車の秘密 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) [文庫]

アガサ・クリスティー , 青木 久恵
5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

走行中の豪華列車“ブルー・トレイン”内で起きた陰惨な強盗殺人。警察は被害者の別居中の夫を逮捕した。必死に弁明する夫だが、妻の客室に入るところを目撃されているのだ。だが、偶然同じ列車に乗り合わせたことから、事件の調査を依頼されたポアロが示した犯人は意外な人物だった!新訳でおくる初期の意欲作。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

クリスティー,アガサ
1890年、保養地として有名なイギリスのデヴォン州トーキーに生まれる。1914年に24歳でイギリス航空隊のアーチボルド・クリスティーと結婚し、1920年には長篇『スタイルズ荘の怪事件』で作家デビュー。1926年には謎の失踪を遂げる。様々な臆測が飛び交うが、10日後に発見された。1928年にアーチボルドと離婚し、1930年に考古学者のマックス・マローワンに出会い、嵐のようなロマンスののち結婚した。1976年に亡くなるまで、長篇、短篇、戯曲など、その作品群は100以上にのぼる。現在も全世界の読者に愛読されており、その功績をたたえて大英帝国勲章が授与されている

青木 久恵
1966年早稲田大学文学部英文科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 447ページ
  • 出版社: 早川書房 (2004/7/15)
  • ISBN-10: 4151300058
  • ISBN-13: 978-4151300059
  • 発売日: 2004/7/15
  • 商品の寸法: 15.8 x 10.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ちー
クリスティのミステリとしては、特級のできばえではないと思います。犯人を特定するに至る話の運びが強引だし、タイトルのブルートレインが生きていないし、スパイ的な要素も中途半端ですし。
ただ、私はこれ、好きなんです。
とりわけキャサリン・グレーが好きです。突然、多額の遺贈を受けることになっても、裕福な暮らしを楽しみつつ自分自身を失わない、落ち着いたキャラクター設定が何とも言えず好き。文中で「こういうタイプの女性に男はみんな惚れる」といったセリフが何回か出てきたような気がしますが、うなずけます。
あと、訳がいいせいかもしれませんが、骨董商の娘ジアと、タンプリン夫人の娘のレノックスが、なかなかいいキャラクターです。
男性の登場人物は類型的な印象ですが、女性の登場人物はおもしろい人が多いと思います。
クリスティのミステリを、謎解きを楽しむというよりは好きな登場人物に会いに行く感覚で、何回でも繰り返し読むタイプの読者である私としては、クリスティの作品の中で、かなり好きな部類に入ります。
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8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 列車の中という舞台設定があまり生きていない、あまり個性のない登場人物が多い、という2点が気になりました。ポアロものでよくある、容疑者全員を集めてポアロが謎解きをする場面もなくて残念でした。
 マープルも住むセント・メアリ・ミード村が出てきたり、『葬儀を終えて』にも出てくるゴービー氏が出てきたりしたのは面白かったです。
このレビューは参考になりましたか?
20 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
ポアロものの第5長編。寝台列車「ブルー・トレイン」で起きた殺人事件と、「火の心臓」と呼ばれるルビー盗難とをからめた話。ミステリの器の中に、スパイ・スリラーっぽい話が盛り込まれている。初読ということもあり、期待して読んでいったのだけれど……。いい出来栄えの作品とは思えなかった。

作品のどこに出来の悪さを感じたのか、考えを整理してみるつもりで箇条書きにしてみた。
○登場人物の性格が平板である。性格描写としての踏み込みが足りない。ぶっちゃけて言えば、キャラクターの魅力が薄い。
○殺人現場の「ブルー・トレイン」から登場人物たちが早々と降りてしまうため、列車内という舞台設定が生きていない。

○スパイ・スリラーの冒険的要素が、話をかえって散漫なものにしてしまった印象を受ける。どっちつかずというか、中途半端というか、作品のキレを鈍くしてしまった感あり。

○そして、これが一番気になったのだが、最後に事件の真相と犯人が明かされる件りに説得力がなかった。犯人に行き着く推理は、かなり都合が良すぎるのではないかと思った。推理に無理があるということではなく、正解に至る道すじそれ自体の魅力が乏しかった。

逆に面白いと思ったこと、評価できると思ったことは、次の二点。

○舞台のひとつとして、セント・メアリ・ミード村が出てきたこと。
○新訳の青木久惠さんの訳文が、とても読みやすかった。しかし、このクリスティー文庫刊行にあたって、新訳になっている作品があるかと思えば、旧訳のままだったりするのはなんで? 個人的な希望を言わせてもらうと、すべて新訳で読みたかった。

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