いい本に巡り会うことができた。時が過ぎ、燎平達が四回生になり、テニス部を引退し、卒業が迫るにつれて少なくなっていくページに、無性に寂しさを覚えた。この本の名場面を挙げるのは難しいが、私は、燎平がテニスコートに貝谷と金子を見つける所からのラスト30ページを推したい。何度読んでもいい。本当にせつなくなるし、燎平、夏子がたまらなく愛おしくなる。
この物語は、比較的わかりやすく、感情移入がしやすかった。ただ、同時にこれは小説だからだとも思ってしまった。この小説が原作のドラマが過去に放映されたと知った。名作と言われるこのドラマは、彼らの世界をどう表現したのだろうか。観たことのない私は読後、非常に気になった。
とにかくオススメ。ぜひ読んで欲しい。