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青が散る〈下〉 (文春文庫)
 
 

青が散る〈下〉 (文春文庫) [文庫]

宮本 輝
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

退部を賭けたポンクと燎平の試合は、三時間四十分の死闘となった。勝ち進む者の誇りと孤独、コートから去って行く者の悲しみ。若さゆえのひたむきで無謀な賭けに運命を翻弄されながらも、自らの道を懸命に切り開いていこうとする男女たち。「青春」という一度だけの時間の崇高さと残酷さを描き切った永遠の名作。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

宮本 輝
昭和22(1947)年、兵庫県に生れる。追手門学院大学文学部卒業。52年、「泥の河」で第13回太宰治賞を、翌53年、「螢川」で第78回芥川龍之介賞を受賞。62年には「優駿」で第21回吉川英治文学賞を、平成16年には「約束の冬」で第54回芸術選奨文部科学大臣賞を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 322ページ
  • 出版社: 文藝春秋; 新装版 (2007/05)
  • ISBN-10: 4167348233
  • ISBN-13: 978-4167348236
  • 発売日: 2007/05
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.5 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
ありがとう 2008/2/25
形式:文庫
いい本に巡り会うことができた。時が過ぎ、燎平達が四回生になり、テニス部を引退し、卒業が迫るにつれて少なくなっていくページに、無性に寂しさを覚えた。この本の名場面を挙げるのは難しいが、私は、燎平がテニスコートに貝谷と金子を見つける所からのラスト30ページを推したい。何度読んでもいい。本当にせつなくなるし、燎平、夏子がたまらなく愛おしくなる。

この物語は、比較的わかりやすく、感情移入がしやすかった。ただ、同時にこれは小説だからだとも思ってしまった。この小説が原作のドラマが過去に放映されたと知った。名作と言われるこのドラマは、彼らの世界をどう表現したのだろうか。観たことのない私は読後、非常に気になった。

とにかくオススメ。ぜひ読んで欲しい。
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By シロフォン トップ1000レビュアー
形式:文庫
1982年に刊行された大学テニス部を舞台にした小説の新装版。

後半の読みどころは多数あるが、主人公・燎平の恋の行方は敢えて外し、彼と年長者との交流を挙げておきたい。ことに、大学の老教授とのそれはしみじみと印象深い。

教授は、二回無断で授業を休んだ燎平が許しを請いに出向いた際、珈琲をたててくれ、「自由と潔癖こそ、青春の特権ではないか」と言う。二度と無断で休まないと誓うならこの珈琲を飲みなさい、誓えないなら出て行きなさい、どちらも君の自由だが、こそこそ授業をずる休みするのは潔癖でないと。燎平はこの教授が好きになった。「自由と潔癖」、名言ではないか。

そして後に燎平が手ひどい痛みと哀しみを負った時、彼のうちに渦巻く汚物を「すさまじい清流」でもって押し流してくれることになるのだった・・・

こんな小説を読んでいると、大人との貴重な出会いや絆の形成も「青春の特権」に思えてくる。だが実際はどうか。燎平のように懸命に生きた若者が皆立派な大人に巡りあえるか? 否だろう。立派な大人の絶対数が足りないのだ。そう、だから本書を読んでほしい。燎平の放つ若々しさ、まばゆさと、年輪を重ねるほどに厚みと陰りを増した教授の対比が活きており、エピソードがしみじみと刻まれる。

この対比の見事さは、小説全体を覆っているようにも思う。この小説の魅力のひとつはコントラストの強さではないか。まばゆさと陰り、哀歓、爽やかさとやるせなさ、希望と挫折・・・だからこんなにも強く物語が心に焼き付けられるのである。
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By Teraken
形式:文庫
小説のなかのほとんどがご本人の体験したことであると
聞いていますが、普通の大学時代の青春ドラマという
だけではなく、宮本輝作品を読んだ読者の好きな名作で
いつも上位にランクされ、映画化もされた小説だけに
宮本文学の執筆で、読み終えると一種の爽快感が漂う。
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