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私たちにとっての神とは何なのかを自問自答させられながら読み進み、
最後に「これなんだ」という解答をつきつけられた。
その解答は、今の私には十分納得の行くものでした。
読み終えた最後の興奮の余韻が続いていますが、
最後にいたるプロセス、日本の近代を問うという意味でも重い内容でした。
主人公と同世代を生き、
正論を貫いたがゆえに明治3年明治政府によって27歳で処刑された
雲井龍雄の生涯と重ね合わせて読むことができました。
日本人としてのほんとうの身の置き処が問われている今、
ぜひお薦めの一冊です。あっという間の700ページでした。
若い主人公の真っ直ぐさやさまざまな脇役たちの志や個性にも共感します。勝海舟も印象的。どちらの立場かなどという狭い考えにとらわれず、広く大きく世界をとらえ、人の肚を読み、用心深い一方で、豪放。
波乱万丈の物語を見せられながら、ときおり自問自答を迫られます。人間は何のために生きるのか。人間が人間らしく生きることを権力が阻むとき、人には何ができるのか。
宗教や信仰について考えされられたことはもちろんですが、それ以上に、人の生き方への視座を問い直す時間を与えてくれました。
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