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青いバラ (新潮文庫)
 
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青いバラ (新潮文庫) [文庫]

最相 葉月
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

日経BP企画

青いバラ
著者は、サントリーとカルジーン社が遺伝子組み換え技術を用いて「不可能の象徴」である青いバラを可能にしそうだというニュースに違和感を覚え、バラ育種の歴史をひも解く取材を開始する。

 読み進むにつれ、バラ育種にこれほどの歴史があったかと驚く。「不可能を可能にする」遺伝子組み換え技術への漠然とした違和感が、綿々と連なった歴史や価値観の消失への恐れからくるのかもしれないと思い至らせる。

 著者は、クローンニンジンの成功とクローン人間を作り出すことについて、どちらのインパクトが強いかを例に、科学者の視点と一般的視点の相違を説いている。「人間のクローンづくりが問題になっているときに、一般人に対して植物の挿し木の話から始めるのは誤解を招くこと」との下りは、謙虚に受け止めるべきだろう。


(日経バイオビジネス 2001/09/01 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

出版社 / 著者からの内容紹介

現在、最先端バイオの分野で、遺伝子組換えによる「青いバラ」の研究開発が進んでいる。青い色のバラは、ギリシア・ローマ神話の時代から「この世にないもの」とされ、多くの育種家たちがその作出を夢見ては挫折を繰り返し、辞書にまで「不可能」と定義された“幻のバラ”だった。数百年もの間、人々はこのバラにどんな想いを抱き、何を求めてきたのか?バイオ・テクノロジーによって現実のものになろうとしている青いバラは、人類の夢の実現ではなく、夢の喪失ではないのか? そもそも、それは本当に美しいのだろうか…。著者は、厖大な資料分析と多数の育種家・研究者への取材を通じて、“科学と人間”の関係性に迫っていく――。 本書は、小学館ノンフィクション大賞『絶対音感』著者の受賞後第1作となる書き下ろしノンフィクションです。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 634ページ
  • 出版社: 新潮社 (2004/05)
  • ISBN-10: 4101482217
  • ISBN-13: 978-4101482217
  • 発売日: 2004/05
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 144,285位 (本のベストセラーを見る)
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By らび
形式:文庫
blue rose[青いバラ]とは不可能を意味する言葉である。
なぜ不可能なのか?

バラには青い色素がなく交配しても創ることは不可能だからである。
現代人には科学があり、ソレが事実と知っている。

ではなぜ何世紀も前の人間がその事(不可能)を知っていたのか?
科学とは程遠いその時代に。

日本では自らの人生60年以上に渡ってバラの育種に貢献した男、鈴木省三は言った。

「青いバラが出来たとして、さて、それが本当に美しいと思いますか?」

青いバラを育成させるのは果たして神への冒トクなのか?
決して大袈裟な話ではありません。

あらゆる角度から青いバラの謎に迫ります。
驚きと感動が交差します。
このレビューは参考になりましたか?
9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 デビュー作の『絶対音感』で、その緻密な取材力と斬新なテーマ選びにとても驚いた記憶がある。今回の本のテーマは「バラ」である。

 取材量はこの本でもあいかわらずだった。いや、『絶対音感』よりも数段上まわり、「圧倒的」だった。バラについて、考えられるかぎりの文献・サイト・人物を調べ上げたのだろう。「著者=サイエンス系」というイメージで考えていたが、人物評伝や経済・産業の要素についてもよく調べられていた。

 というわけで、人の名前やバラの品種などの固有名詞がものすごい勢いでつぎつぎと出てくる。その勢いは、それぞれの人々が何をしたか把握するのを凌駕してしまうほどであり、しばしば頭を整理しなければならなかった。それほどに情報量がものすごい。

 読んでいるうちに頭がぼおっとしてしまったが、第3章(五合目ぐらい)で、持ち直してきた。この章では文明開化から現在まで、日本でのバラ栽培の歴史が紹介されている。この章は時系列で書かれているので、軸がしっかりとしてより読みやすかった。

 結局、本が出版された2001年時点では、本のタイトルにある「青いバラ」はまだ発明されていないそうだ。本の中にはいくつものテーマがさんざめいている。その中でも「遺伝子組替えによる『青いバラ』は許されるか」が比較的大きなテーマとなっている。著者のスタンスはニュートラルで、その答えは読者にゆだねられている。スタンスを明確にしないまでも、もう少しこのテーマをより大きな茎にして、内容をふくらましていけば、本の趣旨が明確になってよかったかもしれない。
 とはいっても、バラによって生計を立てている方、趣味でバラの園芸をされている方などのバラ関係者は、関心のある話が多く出てくるにちがいない。一方、バラにとりわけ興味がない人は、本を読めばバラへの関心は着実に高まる。

このレビューは参考になりましたか?
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
前作「絶対音感」で、多くの人々に実地にインタビューし、膨大な資料を読み込むだけでなく、それを自分のものとして分析するという実に丹念な仕事をしたノンフィクションライターが、又々、前作を上回るほどの驚くべき努力の積み重ねの末に著したのが本書「青いバラ」である。

昔からバラには青い色は出現しないと言われてきた。そのために「青いバラ」とは「不可能」の代名詞でもあった。そのために「青いバラ」は、多くの多くのバラ愛好家達を魅了してきた。

本書はそのような導入からはじまるが、「青いバラ」を題材としながら、それを単なるバラ育成の技術論に留めることなく、バラにまつわる様々な人々の思い、あるいはバラの園芸史、園芸文化論と、実に多様な切り口から迫るものだ。

又、前作同様!に実にこまめに多くの人とのインタビューを重ね、実地に資料にあたり現場を訪ねるという取材に裏打ちされたノンフィクションの迫力は抜群のものがある。調べ魔ということばがぴったりのこの努力には驚くべきものがある。

海外の文学作品に著された「青いバラ」をとりかこむ詩的感覚、企業で「青いバラ」の研究に取組む人々の一見乾いたバラへの思い、といった具合にバラにまつわる人間模様の描写は、この著者が単なる調べ魔ではなく豊かな感性を持っていることの証左だ。

日本で最初に西洋バラを取り寄せた山東一郎なる人物の素顔、「ミスター・ローズ」との称号で語られるほどのバラ育成家、鈴木省一等々の人物像にも大いに興味を引かれる。

近年のバイオテクノロジーの発展によって、この「青いバラ」の出現も夢ではないと思われるに至ってはいるが、果たして、「青いバラ」が出来たとしてそれは美しいだろうかという問いかけが繰り返しなされているが、読者もその思いに引き込まれる。

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投稿日: 2010/2/2 投稿者: しゅてんだる
作家の眼が欠けている
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投稿日: 2004/9/4 投稿者: producer
この本の楽しみは、後からもどんどん膨らむ。
バラ好き必見の本。青いバラについて、様々な側面からの実態を追う試み、その精力的な情報収集に感謝したい。ただ、読み手にとってはオトシドコロの難しいものかもしれません... 続きを読む
投稿日: 2004/9/2 投稿者: human
写真が欲しい!!
いろんな種類のバラの話が出てくるのですが、形や色など全て言葉による説明のため、
素人読者には具体的イメージを持つのが大変困難です。... 続きを読む
投稿日: 2004/8/7 投稿者: pinehill8001
科学と芸術の融合
文学や育種の歴史、
バイオテクノロジーの最先端までが存分に描かれており、
たった一つの言葉がもつ背景に圧倒された。... 続きを読む
投稿日: 2004/7/17 投稿者: 虎次郎
事実の垂れ流し
「絶対音感」では結構構成力のある作家と思っていたら・・・・
全くの期待はずれ。
どうでもいい情報を脈絡なくクドクド。... 続きを読む
投稿日: 2004/7/14 投稿者: gaki15
脱帽
著者の事前の調査、そしてバラを歴史的、科学的観点から観察する洞察力、そしてそのバラを愛情を持って育ててきた人達の努力。幻の青いバラを360°見渡しているような感覚... 続きを読む
投稿日: 2001/8/29
夢を求めて
... 続きを読む
投稿日: 2001/6/8
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