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綾辻氏はしばしば「ミステリーを書く上で雰囲気はとても重要」
だと述べられています。
本作はそれを如実に形にしたようなもの。重厚で厳かで幻想的で、
「霧越邸」という名がとてもよく似合う館が舞台です。
お得意のどんでん返しはもちろん用意してありますが、この物語で
何よりもその魅力となるのは、やっぱり前編を通して感じられる
独特の「雰囲気」でしょう。
事件解決後も、「霧越邸」にまつわる謎は明らかにはされません。
深い余韻を残して、物語は終わりを告げます。
この作品を読む事ができて、よかったです。
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