織田と武田の2大勢力の狭間で翻弄される岩村城、そんな中武田二十四将のひとり秋山伯耆守虎繁は東美濃の岩村城攻略を命じられる。岩村城は城主遠山影任亡き後その未亡人(織田信長の叔母おつやの方)が城主となり信長の5男(御坊丸のちの織田勝長)を養子に迎え継嗣していたが圧倒的に有利な武田勢に囲まれて無血開城、その時の和議の条件が秋山伯耆守虎繁の正室に未亡人おつやの方を迎えると言うものであった。岩村城は武田の勢力下に入るものの未亡人おつやの方が城主夫人に納まれば遠山家臣団も肩身の狭い思いをしなくて済む。和議の方便とっしての結婚だったがやがてふたりは愛し合うようになる。武田の勢力が強いままなら万事巧くいくはずだったが・・・
御坊丸は人質として甲府へ送られることに、我が子を人質された信長は激怒、嫡男信忠率いる大軍が岩村城を包囲する。愛する妻と家臣団の命乞いのために虎繁は開城を決意する。そしてふたりは岐阜へ送られ逆さ磔にされてしまう。
戦国の苛烈な運命に翻弄されながらも男と女は惹かれあい愛し合う。
哀しいけれど素敵な戦国の恋物語です。