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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
一気に読了,
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レビュー対象商品: 霧こそ闇の (メディアワークス文庫) (文庫)
美しい文章と絶妙なストーリーテリングで、一気に読ませる。設定は非常にライトノベル的だが、そこに説得力のある心理描写と緻密な時代考証がからんで、独特な味を醸し出している。 このデビュー作を読んだ限りではかなりマニアックな題材を好む作者のようだ。著名な歴史上の人物も視野に入れるべきだと思う。 欲を言えば、エロティックな場面をもう少し多めに入れて欲しかった。
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
切なくも美しい,
By 志乃 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 霧こそ闇の (メディアワークス文庫) (文庫)
戦国大名・筒井家へ仕える典医・義伯の妻・狭霧は、夫の他にはその力「物の怪を見る眼」を伏せて、義伯の医術を助けながら、一人息子との睦まじい暮らしを送る。しかし二人はやがて、避けられない宿命の淵へと引かれて行く。乱世に彩られた筒井家の闇と、呪術を操る宿敵との戦い。明かされる異能の力の理由。淀みなく端正に綴られる物語は、人々に纏い付く因果を無限にも思わせる。 これを読んでふと、上橋菜穂子さんの「狐笛のかなた」を思い出しました。しっかりとした時代小説でありながら、日本土着のファンタジーの雰囲気をも持ち併せる、読み応えのある一冊です。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
時代を超えてなお変わらぬもの,
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レビュー対象商品: 霧こそ闇の (メディアワークス文庫) (文庫)
天文二年、西暦一五三三年。筒井順興の下に典医として仕える義伯に、ひとりの妻があった。義伯の医術と胆力は稀なものではあったが、その妻・狭霧が持つ見鬼の才は、さらに稀なものだった。普通ならば癒すことができない病であっても、それが物の怪に端を発しているものならば、狭霧はその物の怪を退けることが出来る。そして弱った身体は義伯が癒すことで、筒井順興の深い信頼を得ていた。しかしその平穏な生活も、順興の末子・力丸が病死したことで一変してしまう。力丸が義伯に祟り、彼は酒におぼれてしまうのだ。そして、彼らの一子・鷲王も死病に罹ってしまう。だが、狭霧には力丸の力が強すぎて祓えない。そんなとき、ひとりの行者が彼女の前に現れ、ある事実を告げる。 戦国乱世のはじまり頃にあって、人間と人間の力を超えたものが、人間の歴史に及ぼしていった影響をひも解く物語。女は平穏を求めながら自らの持つ力が超常ゆえに男に隠そうとし、男はそれを知りながら女を自らの下に留め置き平穏に暮らそうとする。しかしそんな想いも、彼らの力を超えたところで起きる動乱と、それを起こす人間たちの思惑により、押し流されてしまう。 寄り添う夫婦が互いを思うがゆえに離れ離れになり、そしてまたひとつになるという物語を、しっとりと歌い上げている。
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