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霞町物語 (講談社文庫)
 
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霞町物語 (講談社文庫) [文庫]

浅田 次郎
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

僕はこの町で学び、恋を覚えた
かつて霞町と呼ばれた麻布界隈を舞台に、著者自身の青春を綴る傑作。

青山と麻布と六本木の台地に挟まれた谷間には、夜が更けるほどにみずみずしい霧が湧く。そこが僕らの故郷、霞町だ。あのころ僕らは大学受験を控えた高校生で、それでも恋に遊びにと、この町で輝かしい人生を精一杯生きていた。浅田次郎が初めて書いた、著者自身の甘くせつなくほろ苦い生活。感動の連作短編集。

内容(「BOOK」データベースより)

青山と麻布と六本木の台地に挟まれた谷間には、夜が更けるほどにみずみずしい霧が湧く。そこが僕らの故郷、霞町だ。あのころ僕らは大学受験を控えた高校生で、それでも恋に遊びにと、この町で輝かしい人生を精一杯生きていた。浅田次郎が始めて書いた、著者自身の甘くせつなくほろ苦い生活。感動の連作短編集。

登録情報

  • 文庫: 280ページ
  • 出版社: 講談社 (2000/11/15)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062730154
  • ISBN-13: 978-4062730150
  • 発売日: 2000/11/15
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫|Amazonが確認した購入
初めて読む作家の短編集だ。著者の名前は知っていたが、ついぞ作品を読む機会がなかった。

 いま、小生は闘病生活中で、楽しみのひとつはラジオを聴くことだ。そのなかでも毎週日曜日の深夜にNHKラジオ第1放送で10時15分から始まる短編の朗読番組である「文芸館」が何よりも好きだ。
                                  
 アナウンサーの朗読の声が耳に心地よく響く。風景描写や登場人物の感情の起伏のそこかしこに入る音響効果が臨場感をかもし出す。

 この番組を聴いた途端に現物を読みたくなる衝動に駆られ、翌日には放送された作品を入手すべく手配する。そうして活字を読み再び感動に浸る。またアナウンサーの朗読の声が耳に蘇る。                           
 同作品は短編8話で、4話が青春時代の恋愛と4話が幼年から少年にかけての家族の思い出とからなっている。その後半の4話のひとつに祖母の思い出を扱った「雛の花(ひなのはな)」がある。

 明治生まれの「僕」の祖母は生粋の江戸っ子で、あでやかで美しく、白黒をはっきりさせぬと気がすまぬ人であった。帰宅途中で立ち小便をした子供がいたとお節介な通行人から学校に通報があり、朝礼のあとで犯人捜しが始まる。校長の追求がことのほか厳しく長かったので、お手洗いに行きたくなって「僕がおしっこをしました」と冤罪を買って出た。それを聞いた祖母は校長室に怒鳴り込みに行って、孫の無実を晴らす。

 祖母によく歌舞伎に連れていってもらった。とある日ある紳士と会場で出会う。はっきりとはせぬが祖母の恋人のようだ。芝居が跳ねてから、つれなく立ち去る祖母。その後姿を追う僕。

 掛け値なしに美しい祖母をこよなく慈しむ筆者。その筆には淀みがまったく感じられない感動の一遍だ。
                           
 NHKの同番組をお聴きすることをおすすめしたい。あなたも短編作品の虜になることは間違いない。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
豊かな青春 2004/9/11
形式:文庫
高度経済成長の只中にある日本。豊かさの恩恵を被る、主人公の高校生。周りから見ればただ享楽に耽っているように見えても、その楽しさが刹那である事を知っている。傍若無人のようでいて、さりげない気遣いを忘れない。戦争が終わってから20年以上経ち、時代と共に変わっていく街。人々の優しさに包まれ、大人に反感を覚えながら、少年は少しずつ大人になっていく。
かっこいい青春というのは、きっとこういう事を指すのだろう。舞台となった時代から30年以上経った今でも、眩く映る。それから世の中は随分と便利になった。けれども、便利さと豊かさとは違うのだ。霞町と呼ばれていた場所は、自分の職場から近い。今そこを訪れても、本に書かれているような光景は見られない。それでも映像を頭に思い浮かべると、懐かしい気分になる。自分もその時代を共に過ごしたような、そんな気分に。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
バブル期や、高度経済成長手前の東京を舞台にした映画が作られているが、
この霞町物語も、昭和のある時期の東京の匂い(私自身は見たことも無いのに)を
リアルに、そして美しく描いている。
今で言う西麻布あたりの写真館の息子が主人公。高校生なんだけど、
ディスコに通い、カッコいい車やカワイイ女の子を追いかけてふらふらしてる。
そんな刹那的な青春をすごしながら、カメラマンの祖父や父が映し出す
東京の風景や、粋を知っている祖母に愛され、幸せに暮らしていた主人公。

「霞町」の地名とともに、当時の東京にあって今はもはや喪われている人や物を
優しく美しく哀切に描いた連作短編集。コミカルな人情物や壮大な歴史物が
多い浅田作品の中では異色かもしれないけど、傑作。
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最近のカスタマーレビュー
ぜひ読んでみることをお薦めします
最近は浅田次郎氏の作品を
けっこう読んでます。

今回は「霞町物語」
とってもいい本でした。... 続きを読む
投稿日: 23か月前 投稿者: マサ
浅田次郎の小説の国際性
今まで「ポッポヤ」の映画ぐらいしか知らなかったが、先日、韓国インチョン空港内の書店で「霞町物語」のハングル訳が売られているのを見て購入した。ハングル訳を大体読んで... 続きを読む
投稿日: 2009/12/5 投稿者: アマゾンヤスオ
自分自身の昔も思い出してしまう
この短編集を読んで、まず浮かんできたのは自分自身の過去だった。もちろん主人公もしくは著者とは年齢も住む場所も違っているが、なぜか甘く切ない気持ちは共通している。<... 続きを読む
投稿日: 2009/9/12 投稿者: Maggot
お勧め!
作者の若かりし頃をモデルにした(らしい)連作の短編集。... 続きを読む
投稿日: 2006/7/28 投稿者: 佐の字
トーキョー・グラフィティ。
霞町というのは今はなくなってしまった東京の町の名前です。西麻布のあたりであったらしいのですが、この作品は霞町に代表される「東京」という故郷を偲んだ物語といえます。... 続きを読む
投稿日: 2005/1/12 投稿者: 街道を行く
豊かな青春
高度経済成長の只中にある日本。豊かさの恩恵を被る、主人公の高校生。周りから見ればただ享楽に耽っているように見えても、その楽しさが刹那である事を知っている。傍若無人... 続きを読む
投稿日: 2004/9/11 投稿者: ガチャピンx
古きよき時代
今は、その名前を残さない「霞町」。... 続きを読む
投稿日: 2004/7/11 投稿者: 海山ごはん
著者の自伝的青春物語です
今では東京地図から消えてしまった、現在の西麻布に当たる「霞町」界隈で展開される「僕」の10代後半の日常を綴った物語です。厳密には著者自身の経歴とは異なる「僕」です... 続きを読む
投稿日: 2004/5/8 投稿者: 993改
しのごのいわずに。
とにかくいいです。
とにかく買ってください。
とにかく読んでください。... 続きを読む
投稿日: 2003/9/27
最高だ
団塊時代の高校生、学園紛争の真っ最中。
まるで、アメリカングラフティーの日本版。
50〜55才に人には心臓が熱くなる。
投稿日: 2002/2/13 投稿者: 矢部清春
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