私は4月から霞ヶ関で働くものですが、入省する前のこの時期にこのような本が出されたことを幸運に思います。
この本に書かれているのは現在の霞ヶ関の「負」の部分であり、私のような新入職員にはショッキングなものも含まれています。しかしまずは次世代を担っていく新人(若手)たちがこの本を読んで現状を正確に認識し、それに対する見解をもつことにより、初めて「構造改革」がなされるのでしょう。外部の方だけでなく、一人でも多くの内部の方に読んでもらいたいと感じました。
書かれている内容は次の一言でまとめられると思います。それは、「コーポーレートガバナンス霞ヶ関バージョン」です。株式会社を株主の利益を最大化するように動かすにはどういう仕組みにすればよいのか、を論じるのがコーポレートガバナンスですが、この本の主題は「霞ヶ関を国益が最大化するように動かすにはどういう仕組みにすればよいのか」とまとめられるでしょう。
会社:霞ヶ関
株主:国民
純利益:国益
と対比すればわかりやすいです。
会社で営業部、総務部、事業部、・・などが「利潤の最大化」という共通の目的に向かって情報の共有や役割分担をして効率的に物事を進めていくのは常識といえますが、霞ヶ関においてはその常識さえ成り立っていないのでしょう。それぞれの省庁が省益主義に走り、結果的に国益に結びつかない。これでは国民から「効率が悪い」と揶揄されても仕方ありません。
私も一職員としてここに書かれていることを掘り下げ、動ける範囲で動いていきたいと思います。