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霞が関「解体」戦争 (ちくま文庫)
 
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霞が関「解体」戦争 (ちくま文庫) [文庫]

猪瀬 直樹
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

官僚との激戦が展開された地方分権改革推進委員会(2007.4~2010.3)。その第一次勧告までの議事録を公開・解説し、省益や既得権を守ろうとする「官の論理」「空虚な答弁」を浮き彫りにする。国の縦割り行政によるさまざまな無駄や弊害を指摘し、出先機関の廃止やハローワークの地方移管など具体策も提示。2009年以降の経過の解説や、地方分権改革をめぐる橋下徹大阪府知事との対論を収録した増補版。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

猪瀬 直樹
1946年長野県生まれ。作家。87年『ミカドの肖像』で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。『日本国の研究』以降、特殊法人等の廃止・民営化に取り組み、2002年小泉首相より道路公団民営化推進委員に任命される。07年より地方分権改革推進委員(~10年)、東京都副知事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 297ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2011/2/8)
  • ISBN-10: 4480427961
  • ISBN-13: 978-4480427960
  • 発売日: 2011/2/8
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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19 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By sandroc
形式:単行本
なんといっても、役人との生々しいやりとりがそのまま収録されているのが良い。この著者らしく、データをもとに真正面から官僚を追いつめてくプロセスも面白いのだが、一方で「国交省の出先機関が無傷ですむと思ったら大間違いです!」と国交省の役人に啖呵を切ってみたり、「談合の反省で生まれたコンプライアンス委員会の人が、また談合で逮捕された。どういうことなのか分かるように説明してほしい」と意地悪に迫ってみたり、とにかくいろんな方法で「火の手」を上げているのはお見事としかいいようがない(そうしてくれないと、われわれにはなかなか問題が見えてこない)。日本の将来を論じる本をエンタメのように読むのは不謹慎かもしれないが、著者の毒舌(?)に溜飲を下げつつ楽しく読んだ。
ともかく、官僚の肉声にふれることで、役人というものの生態がダイレクトに伝わる。税金がいかに恣意的かつばかばかしい論理で使われているか(みえないところで使われてきたか)、泣きたくなるような現状が認識できる。が、こうした審議が行われ、プロセスが公開されたことは大きな希望だといえるだろう。
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12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By pembaca
形式:単行本
国家公務員33万人のうち、21万人は地方の出先機関にいるのだという。そして、予算と権限をがっちりと握った彼らが明治このかた営々と築き上げてきた「見えない支配システム」とでもいうべきものが日本を覆い尽くしている。
問題はずっと前からはっきりしている。なのに、いつまで経っても変わらないのはなぜなのか。その答えが、この本を読んではじめてわかった。マスコミが垂れ流す通り一遍の役人批判では何も変えられはしないのだ。本当にこの国を変えようと思うのなら、霞が関のエリートたちを凌駕する理論と、意志と、そして何よりビジョンが必要で、そこには日本のメディアに決定的に欠けている当事者意識(または健全な与党精神といってもいい)が必要になる。
この本は、まさにその「当事者意識」にあふれる著者たちの、体を張った戦いの記録だ。今のところは、強大な正規軍に立ち向かうゲリラのような存在なのかもしれないけれども、このゲリラが勝利しないかぎり日本に未来はないのではないか。
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9 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ryouma.
形式:単行本
地方分権改革の問題を、具体例とともに分かりやすく説明した、教科書的な良書です。
そもそも地方分権とは何なのか。それを著者は「霞が関の解体」、つまり官僚機構の中央集権を崩すこととしています。
毒入り冷凍ギョーザや事故米を見抜けなかったり、廃校になった校舎を老人ホームとして利用しようとしてもできなかったり、待機児童が増えているのかで保育所が増えなかったり……
これらすべては、官僚機構の“害”がもたらしたことなんだと、強くうなずけます。

私が強く感じたのは、著者が「新しいライフスタイルのなかでのニーズに役所が追いついていないということを物語っている」と書いているように、霞が関の官僚にすべて任せていたら何もかもが後手にまわり、日本がそのうち引き返せない事態になってしまうだろうという予感です。
それを防ぐためにも、さらなる地方分権の改革の成功と著者の活躍を期待しています。
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