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霊長類 南へ (角川文庫)
 
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霊長類 南へ (角川文庫) [文庫]

筒井 康隆
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

瀋陽のミサイル基地で四人の男女が殴りあいを始めた。倒れた男の背が制御盤の赤いボタンを押した。その頃、日本では…。面白うてやがて悲しきハメツの物語。最終戦争のテーマの極致!(中原 涼)

内容(「BOOK」データベースより)

毎読新聞の記者澱口は、恋人の珠子をベッドに押し倒していた。珠子が笑った。「どうしたのよ、世界の終りがくるわけでもあるまいし」その頃、合衆国大統領は青くなっていた。日本と韓国の基地に原爆が落ちたのだ。大統領はホットラインに手を伸ばした。だが遅かった。原爆はソ連にも落ち、それをアメリカの攻撃と思ったソ連はすでにミサイルを。ホテルを出た澱口と珠子は、凄じい混乱を第三京浜に見た。破滅を知った人類のとめどもない暴走が始ったのだ。

登録情報

  • 文庫: 276ページ
  • 出版社: 角川書店 (1986/04)
  • ISBN-10: 4041305195
  • ISBN-13: 978-4041305195
  • 発売日: 1986/04
  • 商品の寸法: 14.9 x 10.7 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 543,908位 (本のベストセラーを見る)
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最も参考になったカスタマーレビュー
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 蘇冬
形式:文庫
人類滅亡ものを書くのがライフ・ワークだと当時筒井康隆は言っていた。

早くもこの作品でやってしまった。ライフ・ワークの大安売りだとご本人が言っていた。

初期の頃のどたばたで人類の滅亡を描くが、そこは筒井先生。人間の愚かさや馬鹿さ加減を徹底的に書き込む。

笑えるけれど、発表当時は冷戦下。ありえない話じゃないな〜と思った。

その時、自分はどう行動するのか?少し頭を抱えた事を思い出す。

最後の「ナンセンス(無意味)」。この言葉は私の人間観の一部をつくった言葉です。
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 近年、大地震は実際に起きてます。そのような状態に巻き込まれた時の人々の行動は? 戦争の予告なしにミサイル、核爆弾を打ち込まれたら人々はどんなパニックに陥るのか。。

 この物語は、霊長類(人間)が南(南半球、南極)に本能的に逃げ惑いたくなるような悲惨な事が、ある国の軍部の人の些細な喧嘩から始まり、それがやがて地球規模の悲惨な状況に発展する様を描いています。戦争の悲惨さではなく、それに振り回され、死にたくない、自分だけは助かりたい、という本能、欲望の凄まじさとその滑稽さをこれでもかと描写しています。

 各章は場所の名前になっており、第一章と同じ場所で終焉を迎える最終章まで、怒涛のようになだれ込む展開を堪能してください。

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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 紫陽花 VINE™ メンバー
形式:文庫
古くからの筒井ファンである私は初期の筒井作品を殆ど読んでいたが、切れ味鋭い短編(集)に比べ長編は今一つの感があった。本作は、従前から「人類滅亡ものをライフ・ワークとして書きたい」と言っていた筒井の望みを具現化したものだが、予想を下回る出来だった。

筒井の並外れた奇想とブラックな味を知っている私は、どんな終末ものに持っていくのか期待していたが、「渚にて」等の人類終末ものの定型パターンから抜け出す事ができずガッカリした覚えがある。筒井らしさが全く感じられないのだ。しかも、「ライフ・ワークとして考えていた終末ものを早くに書いてしまったので、また別な終末ものを書くつもり」と本人が言う始末。この筒井らしいケイハクさは私の好む所なのだが、それなら筒井らしい奇想を作品に出して欲しかった。

ライフ・ワークにしては筒井の特徴を出せず平凡に堕してしまった作品。
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