全39話です。「不思議で」「怖くて」「不気味な」平山氏監修のFKB恐怖シリーズの第2弾です。
第1弾は『東京伝説』系(僕はまだ拝見していません)でしたが、今回は『「超」怖い話』系の作品です。僕はひとつめの話を読んだ時点ではどちらかわかりませんでした(笑)
筆者は
怪談実話コンテスト傑作選 (MF文庫ダ・ヴィンチ)において、選考から落とされたのにも拘わらず載せられた〈しにますよ〉を書いた方です。本の帯には蒐集した話について【二人がかりでこの世に引きずり出した〜】と書いてありますが、おそらく執筆者は黒木あるじさんだけだと思います。むしろあとがきを読むと、平山氏が黒木氏を引きずり出してきたと言えるのでは? そういう意味で「二人がかり」なんでしょうか。
裏表紙には『真「超」怖い話』と銘打ってありましたが、この文によってちょっと作品の評価ハードルを上げてしまいそうですね。でも作品に関しては、なかなか面白い話が多かったと思います。
黒木氏の変人度も平山氏に負けず劣らずのようで、今後にも大いに期待が持てる一冊だと思いました。
個人的にオススメは、
形見
悪戯
神池
団地
寺猿
御縁
救済
観音
股仏
猪跨
古本
家運
幸子
です。ちなみに全ての題名が、漢字二文字で表記されています。
中でも〈救済〉〈猪跨〉〈古本〉は理不尽にも程がある恐ろしい話。
そして〈幸子〉。「幽霊よりも人間の方が怖い!」と考える方に質問。
幽霊に近い人間というのはどうでしょう。