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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
直接の被災者ではない大多数に向けた内容,
By
レビュー対象商品: 震災後 (単行本)
震災と原発事故が起きてからの数ヶ月間の出来事や、それに沿って変化していった世間の雰囲気や自分の心境を振り返ることが出来て、「心の整理+現状を見つめ直すきっかけ」としては良い内容です。特に原発に関しては、現在も様々な情報が混然としていて、自分がどの視点で物事を見たらよいのかわからない日々が続いていますが、それに対して「こうい視点もあるよ」と提案していて、ひとつの参考になるかと思います。 ただ登場人物のキャラクターが物語の展開に沿うように描かれ過ぎている気がして、不自然に感じました。それにその物語展開も、終盤の主人公の行動に説得力を持たせるために強引に進められているようで、フィクションとしての感動は得られませんでした。そこが残念です。
5つ星のうち 4.0
未来を託す,
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レビュー対象商品: 震災後 (単行本)
光にも熱にも磁力にも変わる極めて便利な電気。人類に限りない豊かさをもたらす一方で、完全に人類の文明社会を支配下においてしまった。そして、電気は、電気を生み出す者と掌る者に巨大な力を与えることとなった。その結果、原子力が、核兵器としてよりも、むしろ平和利用の名の許に、文明社会を、我々人類を支配している。 他方、日本人は長い歴史の中で、この自然豊かで、風光明媚で、多様な季節を堪能できる、素晴らしい国土を手に入れた。ただし、その代わりに、地震というとてつもなく大きな代償を負っている。 我々日本人は、その代償からは逃れられない。その一方で、50年以上かけて、原子力を力でねじ伏せようとしたのだが、結局それは叶わなかった。である以上、日本人の未来を原子力に託すことはできない。やはり、いつかは原子力の呪縛からは脱却しなければならない。 果たして、日本人は何にの未来を託せばいいのか。託すに値するものは、存在するのか。何とか、未来を、託したい。 著者は、作品の中で、登場人物に以下のせりふを言わせている。 「戦争反対は、地震反対や台風反対と言うのと同じ。原発反対を、戦争反対と同じ棚に置いてはいけない。」 かみしめたい。
11 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
傷が癒えかかった今だからこそ。,
By うめ - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 震災後 (単行本)
震災後というタイトルだけれど、「震災」というよりは「原発事故」の後の話という感じです。 原発問題というと、声が大きいのは「動かさなければならぬ」 という賛成派と、「危ないからダメ!」の反対派で、どっちも 結論が決まっているものだから、議論をしたところで平行線しか 辿りようがない。 そうこうしているうちに、普通の人は「なんかどっちも胡散 臭い」という気分になってしまって、結局色々宙ぶらりん。 ガイガーカウンターを自腹で買って給食をボイコットする お母さんに「神経質だなあ」と眉をひそめ、「直ちに影響はない」 と繰り返す政治家に「無責任だなあ」と呆れているけれど、 じゃあ自分が何かしたかって言うと、特に何にもしてないし。 それって良くないよな、とは思うけど、「じゃあ、何をどう 考えればいいの?」ってことがわからない。 この本は、そんな「わからない」に効く本でした。 「神経質なお母さん」にも「無責任な政治家」にも、両方に現実を 突きつけ、だけど、その現実の先に「未来」を示すという、父性的な 優しさに満ちたお話です。 震災の傷が癒えかかった今、立ち上がり方がわからなくなって いる人にお勧めしたいです。
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