あまりにも激しい震災の中、それでも復興に向けて立ち上がる東北の人々。それを支援する日本国民。
大きな混乱も怒らずに粛々と避難所へ向かう人々の姿は世界に感動を与えた。
だが、一方で欲にかまけた人間たちはいつでもどこにでもいる。
日本人が落ち着いた民族・協調性がある民族だと褒められたとしても一定数のそこから外れた人間がいる。
本書は震災後のダークなビジネスや詐欺などを取り上げている。震災の混乱の中で人々の不安に漬け込み、金もうけに狂奔した人々の多さは気持ちが暗くなる。
第一章は「廃材ビジネス」
水をかぶってそのままでは無価値な車もバラせば部品として買値の何倍にもなる廃車ビジネス。
「放置されたままの車は邪魔で復興の邪魔になる。廃車を処分して儲けて誰が損してるの?」と言う業者のように問題点は多いながらも一分の理を感じる「まだマシ」なダークビジネスもあるが詐欺に限りなく近い業者も多い。
第2章「建築ビジネス」
リフォーム詐欺の手口を震災につけ込んでアレンジする業者の悪徳ぶりには腹が立つ。
マネーロンダリングに使われる裏ファンドにはびっくりした
第3章「転居ビジネス」
震災につけ込んでこんな悪徳ビジネスを考える奴らがいるのかと驚いた。
今の家より狭くなるのは仕方ないとしても価値のある家具を「それは入りませんよ。倉庫代もバカになりませんよ」と言葉巧みにだまして転売する業者。
ルームシェアを装って強姦を狙う悪い奴。
第4章「斡旋ビジネス」
第5章「健康ビジネス」
今回の震災だけでなくさまざまな災害の後にこういう連中は暗躍するのだろう。
読んでいて人間の欲の恐ろしさに気分が悪くなるが、一読の価値のある本だと思う。