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震災トラウマと復興ストレス (岩波ブックレット)
 
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震災トラウマと復興ストレス (岩波ブックレット) [単行本(ソフトカバー)]

宮地 尚子
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

未曽有の災害が刻んだ心の傷(トラウマ)は、時とともに思わぬストレスや人間関係のトラブルとして表れる。なぜ生き延びた被災者が罪の意識に苦しみ、支援者が燃え尽き、遠くにいる人までが無力感にとらわれるのか。震災のトラウマが及ぼす複雑な影響を理解し、向き合い、支え合うための一冊。

内容(「BOOK」データベースより)

未曽有の災害が刻んだ心の傷(トラウマ)は、時とともに思わぬストレスや人間関係のトラブルとして表れる。なぜしばしば生き延びた被災者が罪の意識に苦しみ、支援者が燃え尽き、遠くにいる人までが無力感にとらわれるのか。震災のトラウマが及ぼす複雑な影響を理解し、向き合い、支え合うための一冊。

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 64ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2011/8/11)
  • ISBN-10: 4002708152
  • ISBN-13: 978-4002708157
  • 発売日: 2011/8/11
  • 商品の寸法: 21.3 x 14.9 x 0.9 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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By ポチR トップ50レビュアー
Amazonが確認した購入
初めに、私自身は東日本大震災の被災者ではないことを記しておきたい。今は首都圏にいるが、かつては全く違う地域に住んでいて、10年周期くらいで震度5や震度6のプレート境界地震を経験してきた人間だ。しかし、大きく違うことは、大地震の経験は豊富でも、被災者の立場に立ったことがない、ということだ。今回の東日本大震災では、神奈川も揺れた。それも、これまで経験してきた大きな地震の経験が役立たないほど、揺れは繰り返し、長すぎるほど長かった。そして、そのあとの報道で、想像もつかない事態が進行していたことを知ったのだ。

東日本大震災のあと、様々な雑誌や本が出版された。しかしそのどれにも私は手をつけなかった。しかし、もうすぐあの日から半年になろうというこの時期、この冊子を知り、購入した。

この冊子は、「はじめに」に書かれているとおり、被災者の方々向けではなく、外部から支援やボランティアをしている人たち、また、支援をする立場にはいないが外部に位置する人々に向けて書かれた冊子だった。被災者の方々がどんな立場にいて、時間経過と共にまだまだこれからどんな思いをされるのか。支援者と被災者との関係(立場の違いによる行き違いも含む)、被災者から遠い位置にいる人々について。そのそれぞれが、今回の大震災をどう受けとめ、どう理解していけばいいのか、その道しるべのひとつがここにある気がした。

内容的には具体例はあまり多くない。「環状島」という宮地先生のモデルを使って、それぞれの方々の距離や位置関係が説明され、精神医学的な反応が用語と共に説明されている。とても理解しやすかった。

いずれ、首都圏の私たちも、大震災に遭遇するときが来るだろう。そのとき、私自身はどう対応できるだろうか。それを考えさせられた。

東日本大震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
震災トラウマと復興のストレスを
「環状島(ドーナツ型の円形の島、内海があり外海で囲まれている島)」
のメタファーを使いわかりやすく説明されている。

環状島は変化していく。
しかし、環状島の内海の水位を上げない、内斜面と外斜面を小さくしない、
外界の水位を上げない・下げないことが大切。
そのためには必要なことが記されている。

これからもずっと、災害に遭われた方を思い、こころ離れることなく、
役に立てることを探し、行動に移したい。
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By Dolly the Cat トップ50レビュアー
「環状島」という三次元モデルに、風・重力・水位という変数を加え、大震災をとりまく全ての人々の「立ち位置」と、状況の推移の可能性が見事に説明されていて、目からウロコの思いがする。
 とりわけ、あまり認知されてこなかった点に言及されているのが素晴らしい。たとえば、「被災地外にも被災者や遺族はいる」こと、「吊り橋効果」による疑似恋愛が生じやすい状況の出現、被災者が「支援者からだんだん支配されていく」感覚を持つ可能性、被災していないのに映像を見るだけで傷つく「メディア被災」など、数多くの点が挙げられそうだ。
 また、被災者のトラウマだけでなく、支援者の受けるトラウマを「惨事ストレス」「代理傷害」「共感疲労」「逆カルチャーショック」「支援競争」などのキーワードで簡潔に説明している点も見逃せない。
 そして、学術入門書のコンパクトさと淡白さにもかかわらず、傷ついた心を救いたいという作者の祈りが伝わってきて、ずいぶん心慰められた気がする。
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