ここで紹介されている提案はどれもそれぞれにすばらしいと思った。
なかでも、西川亮&萩原盛之(神戸芸術工科大学)による、
「他人のための防災グッズ」というアイディアに惹かれた。
「防災グッズを1セット購入し、自宅に保管します。
どこかで大規模災害が起きたら激励のメッセージとともに送ります。」(p120)
ところで、阪神・淡路大震災では、避難所生活が最大7ヶ月続いた、
また、女性への性的暴力に関する相談がNPOに37件寄せられた、といった報告が気になった。
この本の「おわりに」で、
私たちはこれからも、「楽しく(delightful)」デザインしていくつもりです
と書かれるように、ここでの提案はどれも歌ってるような愉快なものだ。
それは先にも述べたようにおそらくすばらしい事だと思うのだが、
災害で奪われた命にたいする提案がひとつもなかったのはちょっと意外な気もした。