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震災と鉄道 (朝日新書)
 
 

震災と鉄道 (朝日新書) [新書]

原 武史
5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

シリーズ10万部突破の『鉄道ひとつばなし』(講談社)の著者が「震災」を語る。なぜ三陸鉄道はわずか5日で運転再開できたのか、首都圏の鉄道が大混乱したのはなぜか、関東大震災、阪神淡路大震災の教訓とは、そして今後の日本にふさわしい鉄道計画とは何か。車窓から、震災と日本が見えてくる。

内容(「BOOK」データベースより)

「早々に当日復旧を断念したJR東日本の決断は正しかったのか?」「日本全国の海沿いの路線は、内陸に付け替えるべきか?」「地元住民にとって、バスはローカル線の代替になりうるのか?」「災害対策にならないリニア建設で誰が恩恵を受けるのか?」今こそ、鉄道の視点から、現代日本を問う。

登録情報

  • 新書: 224ページ
  • 出版社: 朝日新聞出版 (2011/10/13)
  • ISBN-10: 4022734213
  • ISBN-13: 978-4022734211
  • 発売日: 2011/10/13
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
東日本大震災後の日本の鉄道について書いた本
著者の震災時の対応や、未だに復旧が着手されていない東北地方のJR各線について著者の意見が書かれている
三陸鉄道の復旧宣言の早さに対し、利益優先で大組織で対応が遅れているJR東日本の姿を指摘している。
民間企業である以上、利益優先に走るのは、ある程度仕方が無いのではと私は思うのですが・・・

気になったのは、校正が甘い点
貨物船 (正しくは貨物線)
等、気になる個所が数か所ありました
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By dream4ever VINE™ メンバー
震災と鉄道 原武史 朝日新書 2011年10月

公共交通網としての鉄道。
東日本大震災で未曾有の被害が鉄道を含む交通網に及んだ。
原氏(1962--)は鉄道をこよなく愛する日本政治思想史を専門とする大学教授で、これまでの多くの鉄道に関する著作があるようだ。
私は今回初めて原氏の本を読ませていただいた。
簡単に要約すれば、3.11当日のJRの対応とその後の復旧に対する問題点の指摘と多くの第三セクターとしての鉄道の頑張りを評価している。そしてローカル線の重要性を強く指摘する。またリニア新幹線建設に大きな疑問を投げかけている。

備忘録的メモ
JR東日本の震災対応の悪さ(当日、首都圏の運行をいち早く停止、回復も遅い)、三陸鉄道の企業努力への評価
JR東日本は東京電力の企業体質に似ている(独占企業としての地域独占、エキナカ等の本業以外の事業拡大)
JR東日本は本当に被災路線を復旧させたいのか疑問(新幹線だけは早く復旧)
観光で東北に行くことだけでも復興のお手伝いになる。
JR貨物は大きく迂回してでも東北に荷物を配送
新幹線重視で在来線がおざなり、あるいは廃止
リニアより弾丸列車(対馬海峡の下にトンネル)
北海道 この30年で1500kmを超える路線が廃止
リニア 難工事、自然破壊、地震地帯のトンネル、電磁波問題、恩恵は東京と名古屋だけ、災害対策にリニアはならない リニアに賛成するのはリスクを厳密に評価してからでも遅くない(特に通過する地域、山梨、長野)
中国の鉄道事故から中国蔑視するのは間違い。(事故報道の過熱)急激な技術進歩、進化を正面から捉えるべき
リニアは原発に似ている。バイパス機能や時間短縮をうたいながら実は中国に対抗して鉄道大国の地位を揺ぎ無いものとしたい欲求(ナショナリズム)ではないのか。
「つなげよう、日本」をスローガンに挙げているJR東日本は被災したローカル線をまずは繋げるのが先決

柳田國男、山本義隆、夏目漱石、宮本常一、丸山眞男、佐野眞一、橋山禮次郎、その他多くの方の著作を引用して鉄道を熱く語っています。

次回は是非 古厩忠夫さんの「裏日本」も引用されて、日本における鉄道網開発の歴史まで踏み込んでいただけたらなと思うのです。
このレビューは参考になりましたか?
9 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 所詮鉄道マニアの繰言か、読みながら何度かそう思い
ました。ただしこれは著者を貶めるためではなく、著者と
共に悔しさを噛みしめるつもりで言っています。
 著者が指摘する新幹線網の整備が過疎化を招き、そ
れがローカル線の経営を圧迫して廃線に導き、さらに過
疎化が進行するという悪循環は正にそのとおりでしょう。
またリニア新幹線建設は震災時の代替交通機関という
建前を掘り崩し、鉄道技術の継承・発展が本来の目的で
その限りでは原発推進のそれと違いがないとしているの
にも賛成です。このような流れをみるなら、JR東日本が
震災による不通(豪雨で一部不通となった只見線を含む)
を口実にして多数の廃線に踏み切るかもしれぬという著
者の危惧も、その恐れなしとはとても言い切れないでしょ
う。
 これに対し「第5章ローカル線の復旧はなぜ必要か」で
の「公共的空間としての鉄道」という視座は魅力的でし
た。例えば、鈴木弘樹『ご当地「駅そば」劇場』2010で
紹介されている駅そば店を起爆剤とした街おこしの事例
などこれの好例でしょう(本書によればJR東日本のエキ
ナカビジネスのせいで、老舗駅そば店が次々と閉店に追
い込まれているといいます)。これを立論の足場にして展
開し、巨大な輸送資本に対抗しさらにこれをコントロール
できる論理を構築できたらと強く思いました。
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