ページを開けると、まず東日本大震災で被災した鉄道の悲惨な写真が目に飛び込んでくる。改めて地震と津波の威力に身震いする。被災した東北の鉄道を路線別に、さらに駅ごとに写真や地図を使って解説していて、その細かさに驚く。鉄道という視点から、震災の爪あとを記録に残しておきたいという編集部の執念のようなものを感じる。
中ほどの綴じ込みには、明治以来、日本列島を襲った災害によって被災した鉄道の様子を、当時の新聞や雑誌の復刻をもとに紹介している。
大都市路線の震災対策や原発30キロ圏内の路線の紹介など、将来を視野に置いた記事もあり、読み応え、見ごたえのある内容だ。被災地の復興を祈りながら、じっくり読み進めたい。