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震災と情報――あのとき何が伝わったか (岩波新書)
 
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震災と情報――あのとき何が伝わったか (岩波新書) [新書]

徳田 雄洋
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

届かない警報、つながらない電話、公式発表を繰り返す大手メディア……。危険は迫っているのか、いないのか? 震災発生後、私たちはいくつかの情報空白に遭遇してきた。危機を生きるために必要な情報と知識は何か。有効な情報手段はどのようなものであったか。3月11日東日本大震災発生からの六ヶ月を検証する。

内容(「BOOK」データベースより)

届かない警報、つながらない電話、公式発表を繰り返す大手メディア…。震災発生後、私たちは二種類の情報空白に遭遇した。危機を生きるために必要な情報と知識は何か。そして有効な情報手段は何か。国内外の各種メディア・研究機関、インターネット上の情報を追跡し、二〇一一年三月一一日東日本大震災発生からの六ヶ月を検証する。

登録情報

  • 新書: 192ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2011/12/21)
  • ISBN-10: 4004313430
  • ISBN-13: 978-4004313434
  • 発売日: 2011/12/21
  • 商品の寸法: 17.8 x 11 x 1.7 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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By 西山達弘 トップ500レビュアー
あの東日本大震災の直前を起点として、時系列的に震災における情報伝達手段と震災報道(特に原発事故)について、報道されてきた事実だけを淡々と記録している。
かえってそれが、あの当時感じた得体の知れない恐怖感を想起させるとともに、政府やNHKをはじめとするマスメディアがいかに事実を隠したり歪曲した発表を繰り返してきたかが浮き彫りになっている。

特に印象的なのは、原発事故直後の日本の政府発表や報道と海外の報道の落差である。この事実と、戦時中の大地震時の報道官制にも関わらず海外では地震計により完全に把握されていた事例と相似形をなしていることをあげている。
あわせて、震災直後は20ミリシーベルトまでは問題ないとしていたNHKが、9月を境に突然1ミリシーベルトでも問題だとする報道姿勢に転換したり、チェルノブイリ事故後のIAEA発表に基づいて小児の甲状腺癌以外は影響がみられないと報道した事実が過去のNHKスペシャルなどの番組報道内容とかけ離れているという点を指摘している。

この国の政府とマスメディアは未だに大本営発表しかしていないと改めて印象づけられた。

そして、本書の最後にようやく著者の見解が短くコメントされる。
「日本では原子力発電は終わらせよう。」
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テレビ、ラジオ、防災行政無線からツイッターやフェイスブックにいたるまで、新旧さまざまな情報伝達手段が東日本大震災でどのように使われたか、またそこから見えてくる政策的課題や個人に必要な備えは何か、そんな分析や検証を期待して購入した本書だが、中身は全然違った。

ベースになっているのは、福島第一原発事故の発生原因や放射線リスクについての解説である。発生直後から時系列を追って淡々と解説が行われている。その中に、時折、事故がメディアでどのように報じられたか、直後に流れた「公式」情報がその後に判明した事実といかに食い違っていたかといったエピソードが、やや批判的な立場から述べられている。

恐らくは著者自身が原発事故後に勉強したと思われる知識や、一個人としてメディアの報道に接して感じた印象が延々と列挙されるだけで、冒頭のような分析や検証を期待した自分には全く期待はずれの内容だった。

一方で原発事故の解説も、筆者は専門家ではないようであり(経歴では情報工学の専門家のようである)、しっかり勉強したい人は専門書を選んだほうが良さそうである。

総じて、誰のためにどういう目的意識で書いたのがさっぱり分からない、中途半端な本であった。巻末で唐突に原発反対を表明するのも読後感が悪い。

学者の手による真面目な本で、有害書というわけではないので星一つにはしないけど、買って損したと正直思ったので星二つ以上はつけられない。
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