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震える岩―霊験お初捕物控
 
 

震える岩―霊験お初捕物控 [単行本]

宮部 みゆき
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

ふつうの人間にはない不思議な力を持つ「姉妹屋」のお初。南町奉行の根岸肥前守に命じられた優男(やさおとこ)の古沢右京之介と、深川で騒ぎとなった「死人憑き」を調べ始める。謎を追うお初たちの前に100年前に起きた赤穂浪士討ち入りが……。「捕物帳」にニュー・ヒロイン誕生!人気作家が贈る時代ミステリーの傑作長編。

--このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

ふつうの人間にはない不思議な力をもつ〈姉妹屋〉のお初。奇怪な幼児殺しの謎を追うお初のまえに100年前の赤穂浪士討ち入り事件が…。

登録情報

  • 単行本: 307ページ
  • 出版社: 新人物往来社 (1993/09)
  • ISBN-10: 4404020570
  • ISBN-13: 978-4404020574
  • 発売日: 1993/09
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 217,651位 (本のベストセラーを見る)
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5つ星のうち 4.0 いつの世も・・・, 2002/7/1
類稀な霊感を持った"お初"という女の子が主人公のシリーズ。彼女が初登場するのは「かまいたち」にて・・・と言っても、その本に収められた2つの短編にて、なのですが。死人憑きの吉次、お初の霊感で発見された少女の死体、その昔、浅野内匠頭が切腹した跡に置かれた石が鳴動する噂、これら一見すると別々の事柄に思えるものが、やがて一つの事件に繋がっていきます。私はこの本を夜中に読みながら、死人憑きに恐怖し、自分の周りにもそのような存在があるのではないかと何度も辺りを見回したりしました。(元々恐がりなもので・・・)けれど、読み終わった時にはとても切ない気持ちになりました。結局、いつの世も泣きを見るのは権力に翻弄される底辺の人達なんだなあとなんだかやりきれない気持ちになりました。浅野内匠頭にまつわる『忠臣蔵』の新解釈も今回の読みどころだと私は思います。賛否両論あるでしょうが、実はそうだったかもしれない、とも私は思うのです。また、今作から算学者の卵(本当は与力見習なんですが)"右京之介"が登場します。当初、何事につけても頼りなく、お初も呆れ顔だったものが事件を通して成長し、また事件の謎を算額(神社等の絵馬に記された算学の問題)を解くように暴いていく様はなかなかに面白く、それがまた、この複雑怪奇な事件について、読者が理解する手助けにもなっています(笑)また、今作の大元ともいえるエピソード「耳袋 ~巻の六~」は、根岸備前の守という歴史上の人物が実際に遺したもので、巷の奇奇怪怪な噂話をまとめたものだということです。

史実がうまくMIXすることで、実は昔々に本当にこんなことがあったのかも・・・なんて、思いを馳せるのも面白いですよ。

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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0 う〜ん, 2008/10/3
宮部さんの時代物は大好きですが、この”震える岩”に関しては、他の時代物と比べても話の展開がしっくりいってない気がします。
私の読解力が良くないと言えばそれまでですが、事件を解決していく上でのいつもはワクワクする謎解きの部分が、”どうしてそうなるのか?”納得いかない部分が多かったです。
他の時代物が、かなり面白い分、残念な気持ちもひとしおという事で☆2つです。
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5つ星のうち 4.0 歴史ものに新ジャンル誕生, 2004/8/2
宮部みゆきは、ノンフィクション、SF、時代ものとジャンルを問わず活躍する作家であるが、この作品はSFと時代ものの要素を併せ持った長編小説といえる。
また、著者は『蒲生邸事件』で二・二六事件を扱ったように、物語に歴史的事件を絡ませるといったことも巧みにこなす。

本作品も例外にもれずにそうなのであるが、今回は現代でも忠臣蔵として名を残す赤穂事件を扱っている。
死人憑きという怪事件から唐突にはじまり、かつて浅野内匠頭が切腹した場所へ置かれた岩が、夜な夜な鳴振するという怪異へとつづき、物語は合わせて赤穂事件の真相を究明していきながらクライマックスへ向う。

この後半部分の怒涛の展開と筆圧は、著者ならではの持ち味でどうしても後が気になって目が離せなくなってしまうのだ。
人物の描写も丁寧で、主人公のお初を始や兄の六蔵、それから同心見習いの右京之介たちが泰平だった江戸の町を活きいきと闊歩する様は、感情移入をしてしまうほど人情味があり親しみを感じる。

時代ものを敬遠しがちな方でも、この本なら手をだしても十分楽しめるのではないだろうか。

余談ではあるが、この物語に登場する南町奉行の根岸鎮衛は実在した人物であり、また彼が怪異の類を聞き集めて著した『耳袋』も実際に残っている。
現代語に翻訳されたものが出版されているので、興味のある方はそちらもご覧になってはどうか。

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