表紙の艶々したおみ足に惹かれての購入。
ズルい表紙ですが、ある意味この作品の最大の象徴です。
異世界から転送されてきたメインヒロイン・姫は機械の身体。
整備士を志すゴッドハンドの青年と出会い、彼の整備を受けながら、
異世界から追いかけてくる求婚をや抹殺を迫る追っ手達と戦っていくというバトルもの。
ストーリーラインはそこまで目新しいものではなく、
機械と整備士という奇妙なボーイミーツガールも、目先が大きく変わるほどでもない。
バトルとラブコメの配合具合は、端的に言えば「フツーの漫画」である。
ただ、この漫画はやたらと絵が綺麗だ。
作者さんのコメントで「「元々機械が好きだった」とあることからも分かるが、
メカの描き込みには並々ならぬこだわりが感じられるし、それと対比的に描出される
人間・生物の質感も、その中間に位置する機械姫たちも、統制された美しさで溢れている。
寡聞にして作者さんの名前ははじめて見るのだが、今までどこで何をしていた人なのかが実に気になる。
そして、ヒロイン・姫の戦闘スタイルがまたマニアックな見せ方をする。
両腕を封印され、背中に押さえつけられた姫は、口にくわえた武器も駆使しつつ、
メインの戦術はとにかく蹴り、蹴り、蹴り。その美しい足を出し惜しみすることなく見せ付ける。
不自然な姿勢から繰り出される高貴な足技の数々に、妙な性癖が目覚めてしまいそうである。
絵としてのキャラの完成度が高い反面、バトルシーンが少々騒がしくて分かりにくいのが唯一の難点だが、
それを加味しても、「機械」へのこだわりと「足」へのこだわりは唯一無二の存在感。
表紙にビビッときた人なら、きっと後悔はしないはずだ。