そもそもこの書籍は「電通とリクルート」というタイトルですが、双方の企業について詳しく論じているわけではないので注意が必要です。
そこは編集の妙と言えるのかもしれません…
ではこの書籍の内容はというと、
"情報と消費者の関わり方を時代に沿ってまとめたもの"です。
そのなかで、
情報をマスコミを用いて大勢に伝える”拡散型情報(=電通)”と
一人ひとりに最適な解を差し出すためカタログ的にまとめた”収束型情報(=リクルート)”
という図式で語り、それぞれを比較することで情報が当時の消費者の価値観に影響を与えていく様子(もしくは消費者の価値観の変化に合わせて形を変えていく情報)をまとめています。
つまり、電通、リクルートはそれぞれの型を作り上げてきた企業であり、拡散型と収束型という情報の形を対比させるためには触れないわけにはいかない存在だった、という程度です。
個人的な感想としては、拡散型と収束型が歩んできた歴史を知ることができたのは新しい視点でおもしろいと感じました。
一方ラストのまとめが投げやりというか、何の方向性も示さずに次の時代はこれからだ。と言われても...という感じでした。
消費者の情報取得の変化を時代に沿って学ぶには整理されていて読みやすい本なのではないでしょうか。