内容紹介
30数年にわたり、全国の海岸線を歩き見つけた「浜の魚介料理」を紹介してきた著者の、舌にかなった美味、新鮮な「お取寄せグルメ」を、北は北海道から南は沖縄まで一挙紹介! 雑誌『週刊漫画TIMES』の連載に追加取材を行い再編集した、ネットでは絶対検索できない秘蔵のグルメ特集!
まえがき
全国の漁港をたずねては、漁業や浜の料理を取材して雑誌や単行本にレポートしている。ときには山里を歩いて、郷土料理の記事を書いたりもする。 40年以上もそんな仕事を続けていると、俗に言う「鼻が利く」ようになる。すなわち、どこの店に「うまいもの」があるかがピンとわかってくる。ふりかえってみると、この「鼻」のおかげでずいぶんとおいしい思いをしたものである。 「うまいもの」を見つけても、旅先で舌鼓を打てるとは限らない。そんなときは、帰宅してからせっせと電話注文して取り寄せている。 たとえば、福島県いわき市小名浜のメヒカリ(標準和名マルアオメエソとアオメエソの二種類)との出合いがそれだった。小名浜港でサンマの取材を終えて一息ついていると、せり場の前に並ぶ何軒かの鮮魚店のうちの一軒へ迷いなく足を向けた。鼻がうごめいたのだ。 鮮魚店の店先には、見知らぬ黒い小魚が山盛りになっていた。教えを請うと「メヒカリという魚で、から揚げがうまいんだ。刺身もいけるよ」。店員はそう言うと、カッターを器用に使ってたちまち二枚におろしてくれた。醤油をつけてほおばると脂がよくのり、見かけによらずそのうまいこと。 帰宅してから、メヒカリを電話注文したのは言うまでもない。丸ごとから揚げにして、淡白な白身と濃厚なハラワタの絶妙な取り合わせに思わずうなってしまった。以来、メヒカリの取り寄せを楽しんでいる。ずいぶんと記事にも書いた。メヒカリの人気が急上昇したのは、それからしばらくたってからである。 『電話で注文 全国 お取寄せグルメ』では、そうやって見つけて、取り寄せた「うまいもの」だけを掲載した。また全国を五カ所に分けて、次のテーマでまとめてみた。
内容(「BOOK」データベースより)
40年にわたって、日本各地の漁港、市場、浜、島、さらには農産地や里山を精力的に取材した、こだわりのひと品。