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電話するアメリカ―テレフォンネットワークの社会史
 
 

電話するアメリカ―テレフォンネットワークの社会史 [単行本]

クロード・S. フィッシャー , Claude Serge Fischer , 吉見 俊哉 , 片岡 みい子 , 松田 美佐
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

 メディアとしての電話と社会との関係を、グラハム・ベルの発明から、アメリカ資本主義産業社会、あるいはAmerican way of Lifeが出来上がる1940年代初頭までの半世紀にわたって、社会学的視点から克明に分析した実証研究。技術革新が新しい生活スタイルや文化(社会的価値体系)を創るという定説に対して、むしろ逆に生活習慣や国有の文化が、新しい技術を創るというユニークな仮説を検証する。電話についての産業史的あるいは経営史的著作はこれまでもあったが、社会学的視点からの本格的研究は恐らく本書が初のものであろう。もちろん日本には未だない。単に「電話の社会史」としてだけではなく、コミュニケーション論の原点として、また社会学における現代社会のフィールドスタディー(実地分析)の見本として後世に残る仕事である。

内容(「BOOK」データベースより)

生活文化はいかにテクノロジーを受入れたか。コミュニケーション研究の原点にして、20世紀社会史のブレークスルー。1995年全米技術史学会Dexter賞受賞。

登録情報

  • 単行本: 484ページ
  • 出版社: NTT出版 (2000/06)
  • ISBN-10: 4757140185
  • ISBN-13: 978-4757140189
  • 発売日: 2000/06
  • 商品の寸法: 22 x 16 x 3.5 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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In 1926 the Knights of Columbus Adult Education Committee proposed that its group meetings discuss the topic "Do modern inventions help or mar character and health?" 最初のページを読む
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形式:単行本
 電話が日本に登場した明治時代、架設の目的は専ら公用・商用で、商人や資本家、あるいは官公庁などのごく限られた人たちだけが、電話を至急の連絡に使っていた。

戦後一般家庭内にも普及してきた電話は、いつのまにか「おしゃべり」という行為そのものが自己目的化し、家庭用の電話の通話度数が激増した。通信事業者が本来想定していた電話の使いかた以外に、消費者自らが使い方を「再発明」するということに通信事業者がやっと気がづき始めたのは、おそらく1970年代に電電公社が「奥様モニター」制度を発足したころである。その後、ポケベルやPHS、携帯電話の市場開拓の主な対象が、ビジネスマンから若年女性にシフトしてきたのも、女性によるメディアの「再発明」の証左であろう。

 本書では、北アメリカにおける、消費者による電話の「再発明」を、とくに自動車との比較により明らかにしている。また、北米の農村における電話組合の発達が、その後のATT(ベル)グループによる電話網寡占の揺籃となっていたことを指摘しており、農村でのおしゃべり通話の習慣が、その後の都市部の生活スタイルに大きく影響しているという。また、農村電話はヨーロッパにはない北米独特のものであると指摘しているが、日本の読者は日本の「農事有線放送電話」との類似を見て取ることができるだろう。

 メディア史、あるいは技術史といった観点から高く評価(Dexter賞)されている本書であるが、社会学、とくに情報分野の研究者には一読をおすすめしたい。

 訳者の吉見は、日本におけるカルチュラルスタディーズの先駆者であり、『「声」の資本主義』『メディアとしての電話』(共著)などコミュニケーション技術の社会史に関する著作も多い。共訳の松田も、『ポケベル・ケータイ主義!』(共著)などメディアとジェンダーに関する独創的な著作を著している。「訳者あとがき」や巻末の「補遺」「注」「参考文献」だけでも相当な情報量がある。

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