本放送終了からかなり経ってからの発売でしたが、待っただけあって非常に丁寧なつくりになっています。普通のアニメのムック本と見た目は同じですが、中身はかなり詳細で作りこまれており、スタッフさんたちの協力や、エディター・デザイナーさんの丁寧な作業を容易に想像できるはず。
あまり表に出ない磯光雄監督のインタビューはじめ、監督の細かいコメント入りの各話ガイド、作画チーフ井上俊之さんのセレクトによる原画集(タイムシートこそ無いもののたっぷり10カット分)、絵コンテ・原画から撮影・CG・色設計までのスタッフさん約20人のコメントを顔写真入りでページを相当割いてくれていること(もちろん声優さんたちも)、各話スタッフ表などなど、盛りだくさんな内容となっています。販促イラストなど、オリジナルがカラーの資料は絶対にカラー、設定や表情集など白黒の資料は一色印刷で収録というこだわりも素敵ですし、美術ボード(エンディングの背景など)もトリミング無しのオールカラー。アイビーグリーンを基調とした落ち着いたデザインで、発色も申し分ありません。表紙は井上さんの描き下ろし、カバーをはずすとラフ画が載っています。時折挿入されるカットも設定資料だったりと、全体的にサービスが多い。
要望といえばスタッフさんたちのコメントに出てくる用語についての解説が欲しかったことくらいで、ちょっと高めの値段も我慢。ジブリお膝元の徳間書店だからでしょうか、ツボを押さえた編集が見事です。