大坪Pの働きかけでアテナガールの仕事を引き受けた詩織だったが、前途は多難。前回遺恨を残すことになった旭川社長のサンライズプロの所属、アテナ・クイーン狩野静香が立ちふさがる。茶番とも思えるSCの前座試合を仕掛けてきた。毎度のことであるが、細野先生のネームは超絶品!知性と美貌の雨宮キャプテンと女王狩野との試合は意外性に溢れる展開の連続でとても楽しめる。とことん「モミモミ」にこだわるのか?細野センセイ(笑)
前半の加納静香との試合の幕間、谷口と本城律子は、エマルジョン燃料の真偽について詰めを検討していた。本城の兄、征彦の忠告に逡巡しながらも谷口の取材成果に迷う本城。
そして、詩織と狩野女王との試合は決着を見るが、狩野静香と雨宮詩織には意外な接点があったことが狩野の言葉から判明する。それは詩織が最も恐れていることでもあり、その焦燥ぶりは尋常ではなかった。
後半「アナスタシア」「放浪記」「お祭りマンボ」の物語は、彼女に何があったのか?いよいよベールが剥がされる詩織の少女時代を描く。前半と打って変わる切ない詩織と父の出会いの物語である。
今回、暗く凄惨な過去が描かれるが、とても胡散臭い詩織の本当の一面が覗ける場面が冒頭にある。それは本書を読んでいただくに限るが、おでん屋ではにかむ彼女のほほ笑みは父、理一という人物像が詩織にとってかけがえのない人物だということが伺えるようだ。
カルト宗教聖レムリア教団。未だ謎の多いレムリア教団の謎を追うジャーナリスト三隅と彼を慕う谷口ハジメ。その核心に迫るとき、何か不吉な波乱と予兆をはらみながらの第9巻。
ぜひ、たくさんの皆さんにお読みいただきたい作品です。ぜひどうぞ。