私はこの本に出てくるワークショップに参加したことがありますが、ともかくどこからこの問題を取り組んだらいいのかわからないくらい難しい問題だなぁと感じました。このような対話さえ誰かとすることも難しい。とはいっても原子力発電によって電気を使っている私たちはこの最終処分として地層処分にすることが一番いいこと。それでは、その場所を決めることができないままにはできません。
どうしたらいいんだろう。問題を解決したいが、できない。そんなモヤモヤした気持ちを持った人にはきっとこの本は解決の糸口を見つけてくれます。
最初、この本を読み始めたときは、頭に本の内容が入っていきません。なんでだろうと思っていました。知りたい情報ではなく、そこの国のエコに対する関心の高さをレポートだったです。落ち着いて、読むと、それが実はそのような地層処分になっていく背景であることがわかります。だんだん読むにつれて、いろんな組織や団体の説明を4人がそれぞれ別な表現で語りはじめます。それが荒削りのような感じで、イメージが出来上がっていきます。それって、こんな感じなのかが、ぼんやりしてきたところで、最後の章で、きっちりとした説明で、理解ができる。
同じテーマについて4人がさまざまな視点で斬っていく。そして「日本のやり方」があるはずだと気づくんです。感動の一瞬でした。読むの楽しくなると、その現地で働く人々の思いが手に取るようにわかります。こんなところに気をつけているんだね。こういう風に対処しているんだね。その中に合意形成をじっくりつくっていく、ジグゾーパズルような技があった。私もその姿勢で取り組んでみようと思いました。