本書というか、この著者の画期的なところは、
シンセサイザーやその他テクノロジーを通して、音楽を語ったことです。
それは単なる切り口というレベルのものではありません。
結果、音楽を作った音楽家の思想に還元したり、
心理的分析をしたものより、
はるかに音楽そのものの理解を深めることになりました。
本書の帯に細野晴臣氏が寄せている文章を一部引用します。
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YMOをやっていた80年代当時、
(略)
批評という客観的精神の支えが必要だった。
(略)
しかし、社会現象とまでいわれたものの、
大人達はあえてYMOを避ける傾向にあった。
その時、全貌を語る者は将来に託すことにしたのだ。
そして今、密かに待ち望んでいたその語り部が現れた。
20年も待っていたんだよ。田中君。
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YMOのみならず現在のポピュラー音楽を深く知りたい人は必読です。
個人的には、松浦雅也氏(PSY・S)について1章が割かれているのが嬉しかったです。
(新装改訂・増補版)
本書にも書かれていますが、デビューのきっかけとなったFM大阪のラジオをよく聴いていました。
著者のブログによると、
私と同様、中田ヤスタカやPerfumeにはまっているそうです。
それらについて加筆された増補版を将来書かれるのを期待しています。