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電子書籍奮戦記
 
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電子書籍奮戦記 [単行本]

萩野 正昭
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,365 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

黎明期から二〇年近く地道に電子出版に携わってきた「Mr.電子書籍」が、その過去から未来までを自らの軌跡と共に縦横無尽に語る。儲からなくても「やめようと思ったことは一度もない」と断言し、大企業の寡占に異を唱える刺激的なメッセージを掲げ目指す新たな「出版」の形とは?現状分析にも役立つビジネスノンフィクション。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

萩野 正昭
1946年、東京都生まれ。早稲田大学第一法学部卒業。株式会社ボイジャー代表取締役。映画助監督をふりだしに、映画制作、レーザーディスク制作を経て、1992年ボイジャー・ジャパンを設立。東京大学大学院情報学環非常勤講師、『季刊・本とコンピュータ』編集委員などを務める。長年にわたり、日本における電子出版の普及に尽力しつづけている。『マガジン航』発行人、『理想書店』主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 223ページ
  • 出版社: 新潮社 (2010/11)
  • ISBN-10: 4103284110
  • ISBN-13: 978-4103284116
  • 発売日: 2010/11
  • 商品の寸法: 19 x 13.2 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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By naichi トップ500レビュアー
Mr.電子書籍の異名をとる、萩野正昭氏による文字通りの奮戦記。ジャーナリストの視点ではなく、実業として電子書籍に取り組んできた方によるノンフィクションだけに、全編を通して臨場感や必死さが溢れ出ている。おそらく著者にとって今年は、1992年にボイジャー・ジャパン(現・ボイジャー)へ転職して以来、「今年こそ!」と思い続けた”19回目の電子書籍元年”ではないだろうか。そんな愛憎入り交じる著者の思いは、下記の一文に集約される。「お前らに電子書籍の一体何がわかるのか。」

◆自分の視点を持つことの重要性
冒頭、同時多発テロの際、崩壊するビルではなく、その瞬間を見る市民の表情を写した写真の話を題材に、自分の視点を持つことの大切さを訴える。著者自身、レーザーディスクの可能性を模索しているうちに、電子書籍の原型を見い出したという経験を持つ。そこへ導いた独自の視点とは、レーザーディスクを”見る側が時間をコントロールできるメディア”と見立てたこと。出版社の人でもなく、ハード機器メーカーの人でもない著者が、電子書籍の道を切り拓いてこれた要因はここにある。

◆著者の主張する電子書籍の理念
・必要性が本を生み出す
電子書籍によって、売れない本でも出せるということは、ある人々にとっては切実な「必要性」をすくいとる力をもっている。本来電子書籍とは、小さなものののためのメディアである。
・「本」ではなく「読む」を送る
言葉を一定の形式に固定して残すことが本の役割。しかし電子書籍の場合、「読む」ということだけに拘り、形は読み手が再構築できるようにすることが、新しい価値を生み出す。

電子出版を文化として育んでいくためには、最先端の技術に翻弄されたり、巨大プラットフォームによる囲い込みに屈したりせず、「残す」という課題と向き合うことが一番大切なことである。
そんな著者の理念こそ、残していかなければならない。
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9 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Makoto Ichikawa トップ50レビュアー VINE™ メンバー
 電子書籍に携わってきた18年を含む著者の半生記といえる本です。マイクロソフトに翻弄された1年など、海外企業とビジネスすることの難しさなど、著者でしか書けない内容、大変興味深く読めます。
 電子書籍に関する技術的な内容は必要最小限の記述に抑えられていますが、長年、電子書籍に取り組んできた著者の日本の電子書籍の将来に対する的確な内容、「電子書籍元年」として上滑りな調子のマス・メディアや目先の利益だけでグローバルな視点の欠けた将来展望の見えない業界に重く受け取ってほしいと考えてしまいます。
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2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
著者の萩野さんが主宰するボイジャーとの付き合いは古い。エキスパンドブックの最初のボックスセットを買ったのが96年だったろうか(あまりに高くて会社に調査研究費で落としてもらった--苦笑)。その後のバージョンアップ版(ネットエキスパンドブック対応)で、自分で「すみれ文庫」という屋号を作って、知り合いの詩人たちに許可をもらって、その人その人の詩を10編選んでエキスパンドブックにして16点発表した。その後、エキスパンドブックはバージョンアップされず死に体となり、後継のT-Timeはどちらかと言うと、出版社の見本ページ向けという印象が強く、放っている間にパブリッシャーズキットも改訂のため絶版になってしまった。
この本で改めて、萩野さん、そしてボイジャーの足取りを読むと、電子書籍の技術開発、アイデアに対するアーティスティックな興奮と、ビジネスとしての困難さが伝わってくる。萩野さんの出版姿勢を見るとドキュメンタリー・フィルムの小川プロ、そのプロデューサーの伏屋博雄さんの困難さ、残したものの素晴らしさを思い出したりした。
そして萩野さんのスピリット、元気をもらって、また個人電子出版をやってみようというファイトが沸いてきた。新しいパブリッシャーキットができたときはアナウンスをよろしく。
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