簡単に著者の言い方も借りつつまとめれば、
・キンドル、iPadというタブレット(デバイス)が出てきて、
・それには優れたプラットフォームがあり、
・それによってセルフパブリッシングが可能になり、フラット化して、
・SNSなどのコミュニティなどでコンテクスト消費的な動きになる。
という内容。
内容それ自体に大筋異論はないが、独自の取材やインタビューがないため、
アンテナをはって、ちょっと検索すれば出てくる内容を持ってきただけの印象。
それが今の取材なのだともいいそうな感じだが、この本より前にでた、
iPad VS. キンドル 日本を巻き込む電子書籍戦争の舞台裏 (brain on the entertainment Books)のほうが面白い。
電子出版で同時に刊行している点くらいしか優位点がない。
しかも、音楽業界を引き合いに出すことはいいのだが、
「いまやituneでしか音楽を聴かない人はものすごい勢いで増えている」らしいが、
日本の音楽配信事業は、ほぼ「着うた」などの携帯配信が占めているのでは。
というような事実関係も含めて、
セルフパブリッシングが、記述上、表現上の問題等に対して、
個人にすべて責任と対応が求められるという点も抜けている。
小さなチーム制であれば、複数の著者とスタッフで構成されるプロダクションのほうが、
可能性として高いのではないだろうか。