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電子書籍の時代は本当に来るのか (ちくま新書)
 
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電子書籍の時代は本当に来るのか (ちくま新書) [文庫]

歌田 明弘
5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 861 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

iPadやキンドルの登場により、日本でもいよいよ電子書籍の時代が始まると騒がれている。しかし、アメリカから来たこのブームはすぐにも定着するのだろうか?そのとき、紙のメディアは生き残れるのか?本書は、こうした不透明な先行きに冷静かつ確かな展望をもつために不可欠の(しかし見落とされがちな)ポイントを、グーグル、アップル、アマゾンらの最新の動向と、それに対峙する日本の出版社・新聞社の試みとを丹念に取材・分析することで、あざやかに浮き彫りにする。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

歌田/明弘
1958年生まれ。東京大学文学部卒業。「現代思想」編集部、「ユリイカ」編集長などを経て執筆活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 269ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2010/10/7)
  • ISBN-10: 4480065768
  • ISBN-13: 978-4480065766
  • 発売日: 2010/10/7
  • 商品パッケージの寸法: 17.2 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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カスタマーレビュー

最も参考になったカスタマーレビュー
36 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By naichi トップ500レビュアー
形式:文庫
電子書籍の日本における普及を、若干懐疑的に描いた一冊。そういった意味で、先日読んだルポ 電子書籍大国アメリカ (アスキー新書)とは、描き方とアプローチが対照的。ただし、著者も決して電子書籍そのものを否定しているわけではなく、日本の活字文化に対する深い愛情が全編を通して伝わってくる。

本書を読んで、電子書籍に関する、Amazon、Google、Apple、三社の立ち位置の違いというのが、自分の中ですごく整理された。この三社は、時間軸が決定的に違うのだ。

Amazon :今の書籍の延長線上にあるものとして、今、本屋で売られているものの電子版を、Kindleで売っていく。
Google :書籍を”知を次世代に受け渡していくもの”ととらえ、過去の書籍を体系化し、閲覧できるようにしていく。
Apple :文字という形態にとらわれず、書籍の未来のあり方を、ipadという新しいデバイスで模索していく。

そして著者が、その三社に一章づつを割り当てながら説明しているような意図を感じた。

◆第一章 電子書籍の問題はどこにあるのか?
日本のハードメーカーの失敗とkindleの成功を通して、成功の鍵を「本をたくさん読む人向けの電子書籍」と位置付けること主張している。これは、非常に重要な視点であろう。過去の日本メーカーは、優秀なハードを作っていたかもしれないが、導入戦略、普及戦略が決定的に間違えていたのかもしれない。SONYのリブリエのような”二ヶ月のレンタル方式”などは、本好きの人の「積ん読」修正や、保存欲というのを根本的に分かっていないようにも思える。
また私見だが、今後さまざまなガジェットが発売される際に、家電量販店やPCショップ以外の販売チャネルをハードメーカーが開発できるかにも、注目していきたい。

◆第二章 グーグルは電子書籍を変えるか?
グーグルのみ章のタイトルとしてあげているのは、グーグルの動きに一番”黒船”感を感じたからなのだろう。ブック検索における裁判で若干印象を悪くした感はあるが、書籍に対する取り組み方は一番アカデミックでもあり、世の中に対するインパクトは一番大きいのかもしれない。

◆第三章 「ネットは無料」の潮目が変わろうとしている?
著者は明言していないが、明らかにipadというデバイスが登場したことを前提に、その上のレイヤーの話を書いていると思う。また、電子書籍が映像を含め新しい形態になれば、WEBコンテンツとしての境界線というのが非常にあいまいになってくる。そういった意味でのWebコンテンツそのものを課金という観点から着目しているのは非常に面白い。

いずれにしても、新しいものを取り入れて変化していかないと、古いものを守ることすらできない。
電子書籍元年と言われた2010年も、残すところあと三カ月を切った。はたして、出版業界に坂本龍馬はあらわれるのだろうか?
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 明快。 2011/1/20
By mistie
形式:文庫
著者の文章は視点がユーザーよりなので納得しやすい。また、語り口も平易なので大変わかりやすい。
Apple,Google,Amazonの比較と、日本国内での動きが明確に頭に入る。
必要最低限の知識と問題提起はこの一冊で手に入るのではないだろうか。
このレビューは参考になりましたか?
11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 革命人士 トップ500レビュアー
形式:文庫
本年が「電子書籍元年」と称されるようだが、本書では10年以上前から「電子書籍時代」が何度も叫ばれていたことを第1章で振り返る。読みやすい端末でないから普及しない、普及しないからソフトも出ないという繰り返しだったが、ipad日本登場やキンドルの隆盛で、今度こそという期待感がある電子書籍の歴史や、アメリカで電子書籍の覇権を争うアップル対アマゾンのソフト戦争の現状、グーグルや日本の国会図書館の電子図書館構想、完全無料から課金に軸を移しつつある日米の新聞社のネット政策について報告している。

「当面ネット広告市場は伸び続けるので、無料でコンテンツを開放してPVを上げユーザーを囲い込むべし」という新聞の広告依存モデルはリーマンショック以降、大きく見直しを迫られた。足踏みしている現状で、ネット部門の売上は印刷部門の100分の1、成功しているNYTでも10分の1という。95%のアクセスを失っても収支は好転するというNYTの試算を読むと、わずかな広告費のために、金をかけて集めたニュースを無料で公開し印刷版の読者を激減させた、今までの10年以上の新聞社のネット政策はなんだったんだろうと思う。一旦無料にしてしまうと、有料化への転換は難しい。この点から新聞の枠を越えた朝日の「ウェブ新書」の斬新さについて論じているのに興味を引かれた。

一番気になったのは、後書きにある再販制の問題だった。新刊印刷本は再販対象だが、電子書籍は対象外。印刷版に比べ、電子書籍は二割程度安く売られているが、アメリカがそうだったように、電子書籍が普及する過程で価格決定権が出版社でなくプラットフォーム側に移り、価格競争が起きる可能性がある。そうなると、同じ商品について、片方が価格設定が自由で、もう片方がそうでないという不自然な状態になり、再販の維持が極めて問題になるのではないかと著者はいう。再販が崩壊し全国の書店の多くがつぶれるか、再販が堅持され電子書籍の時代が来ないか。どちらの将来も悩ましい。

日米の電子書籍の歴史と現状や、新聞社のウェブ政策についてよく整理されている。また、再販など電子書籍が生み出す問題点や、出版、新聞の未来像も提示されていて、かなり理解が進んだ。電子書籍に詳しくない人にも、分かりやすく現状の全体像を知り得る本だと思う。
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最近のカスタマーレビュー
5つ星のうち 4.0 電子書籍の時代は必ず来る
2010年の後半に入り各社から電子書籍端末が発売され、日本にもいよいよ電子書籍の時代が到来するのかと期待しているところだが、著者の歌田氏は懐疑的だ。自分も本書を読... 続きを読む
投稿日: 2011/2/1 投稿者: スイート・サイエンス
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過去幾度かあった「電子書籍元年」ですが、2010年はどうやら本当の「元年」という呼ぶにふさわしい年になったのではないでしょうか。... 続きを読む
投稿日: 2010/12/3 投稿者: ねこらいおん
5つ星のうち 4.0 電子書籍に関する問題点や Web との微妙な関係
電子書籍に関するさまざまな話題とくに問題点を解説している. 日本における過去の電子書籍の失敗,iPad... 続きを読む
投稿日: 2010/11/26 投稿者: Kana
5つ星のうち 2.0 本の概念変化を示唆、しかし・・
電子書籍の発展が、従来の本の概念を変化させることを示唆しています。
例... 続きを読む
投稿日: 2010/11/19 投稿者: 琵琶湖のなまず
5つ星のうち 4.0 おさらい用に最適
電子書籍の時代は来るのか? 難しい問題だ。日本ではっきりしているのは、紙の本は衰退していくということだけ(これは私見)。... 続きを読む
投稿日: 2010/11/8 投稿者: unknown poet
5つ星のうち 3.0 まあまあの力作
「電子書籍端末の問題はどこにあるのか?」「グーグルは電子書籍を買えるか?」「「ネットは無料」の潮目が変わろうとしている?」の3つの問いについて解説している。続きを読む
投稿日: 2010/11/2 投稿者: jamsession123go
5つ星のうち 1.0 実際に電子書籍リーダーを使われてから読んでください
未だに日本国内では電子書籍は携帯電話からダウンロードする、青空文庫からダウンロードしたものを
電子辞書に入れて携帯する程度の普及率です。... 続きを読む
投稿日: 2010/10/18 投稿者: フジキセキ
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