初版は1994年と今から17年前の本.第二章「2マルチメディア時代」でアップルのハイパーカードと思われる図が出てきて思わず懐かしいと思う反面,パソコン通信が主流の当時にここまで色々考えていたことに驚きます.例えば次の第三章「3図書館情報の組織化」で,学会誌と名付けられた入れ物(データベース)に査読をパスした論文が入れられた時点でそれが出版され公表された,すなわち学会誌の何巻何号に載った論文でなく何年何月何日に発表された論文というものが一つの出版の単位となるという記述があるが,今,正にそのように論文が公表されるようになってきています.また,第六章「6電子読書の冒頭」はiPadの登場を予見しているとも言えます.第七章「7将来の姿と課題」では,知的所有権問題と情報倫理を論じているが,これは少し前に話題となったGoogleブックス問題を予見しているといえます.最終章「新書版の読み方」で岡本真氏が言うように予言の書と言っても過言ではないと思います.凄い!