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雷桜 (角川文庫)
 
 

雷桜 (角川文庫) [文庫]

宇江佐 真理
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

運命の波に翻弄されながら愛に身を裂き、一途に生きた女性の感動の物語。

乳飲み子の頃に何者かにさらわれた庄屋の愛娘・遊(ゆう)。15年の時を経て、遊は、狼女となって帰還した――。数奇な運命を辿った女性の生涯を描く、傑作長編時代ロマン。

江戸から三日を要する山間の村で、生まれて間もない庄屋の一人娘、遊が雷雨の晩に何者かに掠われた。手がかりもつかめぬまま、一家は失意のうちに十数年を過ごす。その間、遊の二人の兄は逞しく育ち、遊の生存を頑なに信じている次兄の助次郎は江戸へ出、やがて五三卿清水家の中間として抱えられる。が、お使えする清水家の当主、斉道は心の病を抱え、屋敷の内外で狼藉を繰り返していた…。遊は”狼少女”として十五年ぶりに帰還するのだが―。運命の波に翻弄されながら、愛に身を裂き、凛として一途に生きた女性を描く、感動の時代劇編。解説・北上次郎


内容(「BOOK」データベースより)

江戸から三日を要する山間の村で、生まれて間もない庄屋の一人娘、遊が、雷雨の晩に何者かに掠われた。手がかりもつかめぬまま、一家は失意のうちに十数年を過ごす。その間、遊の二人の兄は逞しく育ち、遊の生存を頑なに信じている次兄の助次郎は江戸へ出、やがて御三卿清水家の中間として抱えられる。が、お仕えする清水家の当主、斉道は心の病を抱え、屋敷の内外で狼藉を繰り返していた…。遊は、“狼少女”として十五年ぶりに帰還するのだが―。運命の波に翻弄されながら、愛に身を裂き、凛として一途に生きた女性を描く、感動の時代長編。

登録情報

  • 文庫: 383ページ
  • 出版社: 角川書店 (2004/02)
  • ISBN-10: 404373901X
  • ISBN-13: 978-4043739011
  • 発売日: 2004/02
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.4 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (24件のカスタマーレビュー)
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16 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
感動のために読後虚脱感にとらわれる本はめったにないが、久々にそれを味わった。
この作品は、宇江佐作品にはめずらしく、田舎の野山が中心の舞台となっている。
しかも、愛し合うふたりが、山で育った「狼女」とお殿様、それも将軍の息子という、
実に極端な設定。
入ってはならない山という舞台設定が、ファンタジーの世界へ一気に転換させてくれ、
ありえない出会い、純愛を納得させてくれる。その力量はさすがである。

実は山の情景や遊の生活の描写には少々不満も残った。動物や、桜以外の植物が
ほとんど登場しないし、遊と親父様は山に潜んで暮らしているというのに、獣を
捕らえて食べるでもなく、木の実・山菜を主食とするでもなく、畑もつくらない。
炭を売って里から食料を仕入れるとだけしか書かれていないのはちょっと不自然に
感じてしまう。山のにおい、山の音がいまひとつ立ってこない。

しかしながら、事の起こり方の必然性、人物の活写、気を逸らせずぐんぐん引っ
張っていく展開など、気持ちよく乗せられていく力強い舟といった感じで、忘れら
れない一書となった。
このレビューは参考になりましたか?
31 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
本作は庄屋の娘として生まれたものの、1歳の誕生日の直前に藩の陰謀によって“かどわかし”にあって波乱の生活を過ごしその後帰郷、運命に翻弄されながらも信念を貫いたヒロインお遊の悲しくも切ない話である

本作は通常の“身分違いの恋”という単純な話ではない。

実らなかった恋であるが、ひとときだけでも幸せを燃焼つくした2人はきっと幸せであったと信じたい。
いや、“実らなくてよかった”恋と思いたいといった方が適切かな。

信念を曲げずに生き抜いた“お遊”に拍手を送るとともに助三郎という宝物の幸せを祈らない読者はいない。
2人の愛情は助三郎によって受け継がれるから安心だ。

助三郎の出生を産みの父親に話さずに身内の“胸の内”に仕舞っておいたストーリー展開は素晴らしいと思った。
その結果としてかえって物語全体を“潔い”ものとしている。
あと印象的だったのはお遊が出てくるまでわずかな生存の可能性を信じて祈っている瀬田家の家族一同の懸命さが胸を打った。

是非この作品を読んで恋の切なさをあなたの“胸の内”に仕舞っておいて欲しいと思う。

このレビューは参考になりましたか?
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
胸を打つ 2005/5/9
形式:文庫
藩や人のさまざまな思惑。それらが遊の運命を変えました。それは不幸な出来事でしたが、一方で遊をおおらかな性格にしました。身分や立場にこだわることなく誰とでも平等に接する遊。遊のそういうところを愛した人は・・・。人が人を平等に愛せたらどんなによかったことか!凛として、自分の信念や愛を貫こうとした遊のその姿は、どこか痛々しささえ感じます。逆らえない運命の中に身を置くしかなかった遊。「雷桜」と呼ばれる桜の運命と、どこか重なる彼女の数奇な人生は、読む人の胸を打ちます。
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投稿日: 7か月前 投稿者: みれいゆ
せつない…
映画を見ないで本だけを見たのですが、本当によかったです!雷桜を読んだあと、何か残るものがありました。結末はせつなさを感じさせ、涙が出てきました…... 続きを読む
投稿日: 12か月前 投稿者: ハム
江戸時代を舞台とした美しい小説
大名と百姓という身分格差に阻まれながらも、
美しく燃え、時をこえ昇華してゆく恋の物語です。... 続きを読む
投稿日: 14か月前 投稿者: リオ
まさに無償の愛!
時代小説をあまり読んだことがなかったのですが、
読み始めたら、一瞬にして、小説の中に入り込め、美しい桜の情景が広がり、... 続きを読む
投稿日: 16か月前 投稿者: セラフィナイト☆彡
あらゆる意味で美しい小説
... 続きを読む
投稿日: 17か月前 投稿者: ウェルズ
ただ自分らしく生き抜いた美しさ
 他のレビューを読んで、確かに農民・山暮らしの生活感が足りないと気付いた。... 続きを読む
投稿日: 17か月前 投稿者: くわもちじんぺい
せつなさ
公開直後の映画を見て、即、本屋に向かいました。

主人公の遊のなんとブッキラボウな事!
相手役の斉道の、なんと我儘な事!... 続きを読む
投稿日: 19か月前 投稿者: トッポジージョ
もう一度読みたくなる作品
ドラマティックな展開に寝る時間を惜しんで一気に読んだ。

映画化になったことで小説の存在を知り購入。... 続きを読む
投稿日: 19か月前 投稿者: Hiroko
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