第二次大戦は巨大な航空戦でもあり、敗戦国の機体はただでさえ損耗して残存数の少ないところを、ほとんどが処分されてしまいました。
戦勝国の機体でもさすがに戦後60年が経ち、飛行できる形で維持されているものはどんどん減っているわけですが、本書のテーマである零戦やドイツのメッサーシュミットなど、「名機」と称される機体を復元し、エアショーなどで飛行可能にしている凄い人たちがいます。
ものが飛行機ですから、その作業は簡単なものではなく、無惨な残骸から部品をサルベージしたり、図面から新規に部品を作り上げるなど、気の遠くなるような仕事です。
本書は、現代に蘇った零戦の大空での勇姿を楽しむ本であるとともに、そのような「復元屋」たちの執念と手法を紹介してくれる大変興味深い一冊です。
美しい写真を考えると、文庫というのはちょっともったいないかな。