この本は文芸春秋の対談を載せたものだが、今回は1冊の本としてレビューしたい。
半藤一利は数多くの太平洋戦争の対談をまとめてきた人だが、
今回の対談の目玉は、何と言っても、兵頭二十八と江畑謙介の参加だ。
ところが参加人数が多すぎるため、兵頭氏と江畑氏の発言は思ったよりも少なかった。
2人を参加させるなら、対談の内容は、兵頭氏と江畑氏の軍事学的見識を、一般人に
近い感覚を持つ半藤氏が聞き役になってまとめる、というもので良かったと思う。
2人を参加させた時点で、この本はマニアックな軍事本にまとめるべきで(マニアックな
内容だから売れないとは限らない)、太平洋戦争の初歩的な説明で紙数を使うべきではない。
方向性が定まらず、その為に人数を多くしてしまったように見える。
だが今回、兵頭氏と江畑氏が半藤氏と接触を持っただけでも価値があると思う。
次回作は、半藤氏と何度も対談している、秦郁彦、戸高一成、福田和也は外して、
兵頭氏と江畑氏を同じ対談の場で対決させて欲しい(今回、別々だったのは残念)。