→出版社は小説と主張しているものの
その実態は
著者が50代以上の富士通関係者向けに送った
「あの時の」経緯報告書です
→現役関係者に迷惑がかからないよう
登場人物は仮名となっています
その仮名は、本当の名前に関連した別名のため
わかる人にはわかるだろうという姿勢です
→第6章までは、登場人物の説明が断片的に
出てきますが、その説明が第7章以降の
本編である「秘密交渉」場面における
効果的な説明になっていません
..これは著者の、現役関係者に対する
形を変えた「謝辞」なのでしょうか..
→第7章以降の「秘密交渉」は、
確かにその場にいた人でしか書けない
「生々しさ」があり、物語に引き込まれます
しかし、この物語の途中に挿まれた
「閑話休題」と題した
「著者が思う交渉のポイント」はいけません
報告書の匂いがプンプンしたこのコラムが
読んでいる人を物語の世界から
追い出してしまいます
→50代以上の富士通関係者以外に
得るものがあるとすれば1つだけ
それは富士通の社員が
自分たちの体質を表したこの言葉です
「富士通の体質はガンガンやる。
組織というより群れなんです。
秩序というものがない。」(P134)
→京都大学法学部を卒業したとされる
「白上太郎」に会ってみたいものです
上司の顔色を窺うようなことは一切せず
頑迷そのものでありながら
著者が当時一番信頼していた法務部課長に
彼は今 どこで 何をしているのでしょうか..