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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
弁論大会か?,
By ビアンカー (横浜市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 雪蛍 (単行本)
主人公である佐久間公シリーズは順に読み進めた。著者と主人公は思想の面でオーバーラップしているようなのだが、 初期の著作である失踪人調査人としての「追跡者の血統」までは、主人公自身が僕と称し、 若く軽い(軟派の意にあらず)エンターテイメントであり、決してハードボイルドではない。 ハードボイルドではなく、若い主人公がドラマチックに活躍する探偵のマネゴト物語として 読むぶんには楽しめるシリーズであったと思う。 年月を経って復活したこの「雪蛍」は、主人公も中年になり、口調も「僕」が「私」に変わ ったことは他レビューに示される通りであるが、当然、主人公(も著者)も中年になった割に 歳相応に人生経験からの重い台詞や口調かというと、さにあらず、弁論大会かと思わせるほ どの多弁・論述のオンパレードで、辟易せざるを得ない。押し付けがましいほどの「探偵業は 生き方だ」も、あらゆる人物に論弁することではない。 所属する組織が変化したことで、ストーリーは雪(失踪人調査)と蛍(薬物依存)の2つの 構成が同時進行であるが、結果としてホタルは薬物依存ではないと私は思うし、失踪の方も 失踪ではなく、内容的にもどうでもいい話。取り巻く登場人物も極めて中途半端。 新佐久間公Srのための、ご都合主義的駄作です。 男は黙って(多弁にならず)自身の主義を貫くというのが私の中のハードボイルド像です。 暴力と怪我の苦痛に耐えて、という上っ面の安っぽい内容はいただけない。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
やっぱこれでしょ。,
By
レビュー対象商品: 雪螢 (講談社文庫) (文庫)
天使の牙のような派手な冒険活劇系の大沢さん作品よりも、人間の心を丁寧に描いた佐久間公シリーズのほうが僕は好きです。特にこの雪蛍は個人的に風化水脈や屍蘭と同じ位好きです。この物語のハイライトシーンは何といっても、放火癖のある薬物依存の少年-通称ホタルと佐久間公が気持ちを通わせていくところです。この部分はほんとに何度読んでも泣けますよ。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
佐久間公復活第一弾,
By
レビュー対象商品: 雪蛍 (講談社ノベルス) (新書)
長い間待たされていた佐久間公復活の作品。それまで「僕」だった一人称も「私」にかわって大人になった公に出会えます。が、若さが無くなったためでしょうか、「探偵は職業ではない、生き方だ」と言う公は確かにかっこいいのですが、いまいち共感できませんでした。そのせいか最後に物足りなさが残りました。とはいえ標準を大きく上回る作品であることは間違いありません。佐久間公の復活というだけで十分楽しめるのではないでしょうか。
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