いしいしんじってなんだか不思議な作家です。
童話作家といった方がいいのかもしれません。
もちろん子供が読む、というより大人のための童話。
すごく不思議な、それでいて良く分かるような、
そんな大人のための童話。
今作は
○○の△△さん。
という風なタイトルの作品が30本掲載されています。
ほとんどの話しが
リアリティーを求めていない。
もちろん童話だから
空想の世界でいいんだけど。
読んでいて、
なんだか、本当に不思議な気持ちになります。
現実にいそうな、でもいたら困るような・・・。
でも、会ってみたい、そんな魅力的な人たちであふれています。
しかし、なんとも理不尽な話しも転がっていて、
読んだら切なくなったりもします。
いっぺんに読むんじゃなくて、
少しずつかみしめながら読むと
いいんじゃないか、と思える作品集です。