初めて、この作家さんの作品を読ませていただきました。
不思議な世界観でぐいぐい引き込まれ、一気に読んでしまいました。文章にも無駄がなく、それでいて遠野物語の世界観や宮澤賢治の世界を見事に表現されています。
人が生きていく上でどうしようもなく纏いつくしがらみのようなもの、残酷で悲しい物語、その中で癒しを見つけ、気持ちの折り合いをつけながら昔語りに乗せてきた先人の思い、のようなものを感じ、日本人の心に昔から根ざしてきた精神を観たような気持ちでした。
ラストだけ、急にタッチが軽くなりファンタジックな要素で終わりましたが、それもそれで、ありかな、という感じです。
他の作品も読んでみたくなりましたし、遠野へ行ってみたくなりました。