美しいですね。古典童話のスピンオフ的な物語とでも言えばいいでしょうか。
雪の女王と共に去った幼馴染を追う少女が、盗賊団に囚われの身に。
首領の娘に気に入られた事で、ふたりはお互いに影響し合い、やがて道は別れる。
再会した時、それぞれの胸に去来する想いは、そして本当に自分に必要なのは誰なのか。
童話って受け取り方次第なんですよね。
個人的には、「幸福な王子」や「マッチ売りの少女」を子供に読み聞かせする時に、
「可哀想ねぇ!」って言っちゃうお母様がいるのは残念。うーん何か伝わってない…って思っちゃう。
幸福の王子の心臓やツバメの最期の祝福も、マッチ売りの少女の微笑も、意味をなさない。
「人魚姫」もそうだな。あれは満足のゆく納得の死であって不幸じゃないな。
トナカイのキャラクターも好き。示唆的に出てくる盗賊の一人、赤痣も。
絵は好みもあるでしょうが、少女趣味と暴力的な激情が同居している感じで好き。
あと童話を意識してるせいか言葉が美しい。トナカイが特に(笑)。