音楽と演劇を融合させたマルチ芸術集団としての「レッド・ブッダ・シアター」。その「サントラ」として製作されたのが、73年の「ザ・マン・フロム・ジ・イースト」ということだったらしいが、イースト・ウインド解散後、ツトム・ヤマシタがソロ名義で発表した本作は、その活動の流れを継ぐ、「レインドッグ」という「マルチ・メディア・イヴェント」の音楽を再現したもの、らしい、ライナーによると。
メンバー的には、引き続きブライアン・ギャスコインやゲイリー・ボイルらの名前が見えるが、彼らはゲスト扱いだったらしく、正式なバンド・メンバーには、ギター、ベース、ドラムキット担当として、総て日本人が三名、新しく加わっている。
....となると、また、「レッド・ブッダ・シアター」みたいにエラヤッチャ〜〜...となるのか? 心配だったが、あれほど、ジャパンっぽくはない。
また、変わった点は、半分の曲に歌詞が付いており、ヴォーカリストとしてマレイ・ヘッドとマキシン・ナイチンゲールが起用されていることだ。
ここら辺をどう受け止めるかで、本作への評価が分かれるかとおもう。
ツトム・ヤマシタの一連のリーダー作を聴いて、彼の打楽器演奏があまり目立たないので不思議におもっていたが、本作では、「33 1/3」「修道僧の歌」などの曲で、彼の打楽器奏者としての凄さに触れることが出来る。
また、「シャドウズ」におけるアコピとヒサコのヴァイオリンも美しい。
私の結論としては、インスト3曲が5☆、ヴォーカル3曲が3☆で、平均して4☆という評価だ。
なお、今回の一連のリイシュー、LPの帯や内袋を再現、レーベル・カードの封入など手が込んでいるが、肝心のジャケットが薄い紙だと、画竜点睛に欠く、でしょう!?